>>1のつづき

ラーメンから黒い異物が混入した麺が相次いで発見され、消費者の不安感を加速させている。

消費者告発センター(www.goso.co.kr)には、ラーメンで黒い異物を発見したという消費者の不満が毎月数件ずつ寄せられている。農心(ノンシム)、オットゥギ、八道(パルド)、三養(サムヤン)食品など、(韓国)国内の主要ラーメン企業で生産する製品だけではなく、便宜店や大型スーパーなどの流通業者自体の商標を付けたPB(Private Brand)製品、中小企業の生産製品まで黒い麺の問題が多発している。

消費者たちは黄色い麺の所々に見える黒い点をカビが生えていると考え、製造工程と流通過程での衛生管理の不注意を指摘している。スープも定番の苦情である。スープが敗れてカップ?の容器の中が赤い油でブタベタだったり、スープの粉末がこちんこちんに固まって発見された事例も頻繁に出ている。

ラーメン業界は製造工程上、異物は混入しないという立場である。虫やビニールなどの異物の大半は外部から混入し、麺に見られる黒い異物はカビではなく、製造過程で発生する炭化物というのがメーカー側の説明だ。炭化物とは、食材を揚げる際に発生する可能性のある黒く焦げた異物である。人体への危害は低くて完全な除去は難しく、食品医薬品安全処が告示する報告対象の異物の範囲から除外されている。

こちんこちんに固いスープは主に、夏季の湿度が高い時期に発見されている。真空濃縮乾燥や真空凍結乾燥方式などの吸湿力が強い工法に塩分が加わり、外部の湿気を吸湿して粉が汚れたり固まることがあるという。この場合も人体に無害であるというのがメーカー側の解明だ。

ラーメン業界の関係者は、「1日に数百万個のラーメンが生産され、炭化物や破損したスープなどの不良品が極めて低い確率で出ている。流通過程で稀にスープが固まるケースも発生する。これらの場合、メーカーや購入先を通じて連絡を取った場合、返金や交換処理を行っている」と話した。

(おしまい☆)