日韓外相会談に反対、自民部会「応じるな」　
竹島めぐる韓国側の対応がエスカレート、林外相は毅然姿勢を　また「遺憾砲」で済ませるつもりか

自民党外交部会などは３日の合同会議で、カンボジアで同日始まった東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）関連外相会合に合わせた日韓外相会談の開催に応じないよう日本政府に求めた。韓国が不法占拠する島根県・竹島（韓国名・独島）で防衛を想定した軍事訓練を強行したり、調査船による竹島周辺の日本領海航行を受けた対応だ。林芳正外相は毅然（きぜん）とした姿勢を示せるのか。

「日本の主権は守らないといけない。外相会談に応じれば誤ったメッセージを与え、甘えを認めることになる」

佐藤正久外交部会長は合同会議後、竹島をめぐる韓国側の対応がエスカレートしていると記者団に指摘し、こう強調した。

竹島は、歴史的にも国際法上も日本固有の領土だが、韓国が長く不法占拠を続けている。

尹錫悦（ユン・ソンニョル）政権下は表向き、「日韓関係改善」に意欲を示しているように伝えられるが、韓国軍は７月２９日、竹島の防衛を想定した定例訓練を行った。

さらに、韓国海洋科学技術院の海洋調査船「オンヌリ」が７月２４日、竹島周辺の領海内を航行しているのが確認された。竹島周辺では同月下旬、韓国の海洋調査船３隻が相次いで確認されたという。産経新聞が今月１日、政府関係者への取材として報じた。

林外相はカンボジアで４日にも、韓国の朴振（パク・チン）外相と会談する方向で調整しているが、また「遺憾砲」で済ませるつもりなのか。

朝鮮近現代史研究所所長の松木國俊氏は「外交部会などの申し入れは当然だ。日本の立ち位置を示す絶好のチャンスといえる。外相会談に応じれば『完全かつ最終的に解決』している、いわゆる『徴用工』問題などで、日本が話し合いに応じるような、間違ったシグナルを送りかねない。林外相は『徴用工問題や、韓国による竹島周辺の訓練や調査など状況が改善されない限り、会談には応じない』と伝えるべきだ」と語っている。

https://www.zakzak.co.jp/article/20220804-WDNEQJAZURPSTKI2ZIXYZEMDE4/
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