中国の稚拙な対台湾工作を暴く
孫向文

●米ペロシ下院議長訪台で五毛党は右往左往
●不満の矛先は中国共産党に
●日本のEEZ着弾ミサイルは性能の悪さが原因
(…省略)

●フェイク写真に騙される日本メディア
しかし、4日以降も中国の軍用機と軍艦が台湾周辺をウロウロしていますが、アメリカの空母レーガンは、ずっと中共の動向を監視、偵察しています。その中で、中国政府が発表した一枚の写真は、明らかに「フォトショップ」で合成したものであることを台湾国防省が暴露しました。日本の産経新聞、共同通信でさえ騙されて、本当のことのように報道しました。

■産経新聞報道
https://www.sankei.com/article/20220807-LZCLAXZQL5LMTFSLBLRSRR3E6A/

実はこの記事に掲載されている、「5日、台湾周辺海域で行われた中国人民解放軍の演習で双眼鏡をのぞく兵士(新華社=共同)」は合成写真です。

この写真の背景は、台湾の花蓮近海です。その辺の台湾漁民の目撃情報によると、この1週間、通常操業をしていますが、中国の軍艦が接近したことはなかったとのことです。

さすがに写真のようなこんなデカい中国軍艦が現れれば、花蓮の港の漁民は誰でも見られるはずですが、目撃情報は一切ありませんでした。
その後の台湾国防省の鑑定によると、背景は確かに台湾の花蓮近海で、双眼鏡を持つ人民解放軍兵士と軍艦「蘭陽号」も写真合成ソフトで追加されたものと判明しました。台湾のメディアはこの写真について「背景だけは本物」と嘲笑いました。

また中国政府が、台湾を封鎖するような演習を続けるのは、中国「愛国者」に言い聞かせるための嘘に過ぎません。

台湾のメディアによると、中国の「演訓」は台湾国民、しかも台湾の漁業、海上輸送業に対して、なんの威喝にもなりませんでした。

中国共産党の武力恫喝が、中国の「愛国者」の怒りを抑えるための演出であることは明らかです。

海外の民主派中国人の軍事専門家や論客たちは「中国共産党がやったのは『演習』ではなくて、『演出』です」と茶化しました。

https://media.vpoint.jp/wtview/wp-content/uploads/2022/08/butuchina-300x188.jpg
中国の盧沙野・駐フランス大使のTwitterより

このタイミングで中国の駐フランス大使がフランスのメディアとのインタビューで「中国が台湾省を奪還したら、台湾人に対する労働再教育が必要だ」と発言し炎上しました。

「労働再教育」という言葉は、中共がウイグル人をジェノサイドするために建造した収容所のことです。つまり台湾人をジェノサイドする発言です。新疆ウイグル自治区と同じく、台湾人を絶滅させ、台湾の土地だけが欲しい…。まさにロシアがウクライナで行ったことと同じです。

●今こそ日本は憲法改正を
中国ミサイルの日本のEEZ落下も、近日の日本領海侵入も事実であり、中国の対日威喝を抑止するための憲法改正、日本の核兵器の解禁、そして日本国産の原子力空母の建造など、日米台の軍事連盟を強化するため、日本ならではの一役を一刻も早く実現して欲しいところです。

https://vpoint.jp/world/china/221012.html
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