日本の浴衣姿の女性を警察官が強制連行したことに法的根拠はない、ただ…―中国人ジャーナリスト

中国・江蘇省蘇州市の街中で、日本の浴衣を着た女性が警察官に連行された騒動について、中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報の元編集長である胡錫進(フー・シージン)氏が言及した。

騒動は今月10日、同市にある「日本風情街」と呼ばれる淮海街で起きた。女性が日本のアニメのコスプレの浴衣姿で撮影をしていたところ、警察官に取り囲まれ、叱責を受けた上、「挑発行為」との名目で連行された。中国版ツイッター・微博(ウェイボー)では当初、女性を擁護し、警察側を批判する声が多かったが、その後極端な愛国主義者たちの知れるところになると、女性を批判する声も目立ち始めた。

騒動について胡氏は「中国の開放的な都市で和服を着ることを許容しないということは、あるべきでない。法律にこのような規定がないことは周知の事実だ」とする一方、「しかし現実には日中関係の緊張が続き、日本が反中路線をエスカレートさせていることが、中国国民の感情を強く刺激している。これは、人々が和服を見る際の特殊な心理的背景となっている」と述べた。

その上で、「淮海街は日本風の街であり、警察官が和服を着ているという理由だけで強制連行し、挑発を理由に治安処理をしたことには、法的根拠はないと考える」と指摘。「蘇州は中国で最も開放的な都市の一つであり、私もあの街で和服を着ることが許容されないことを望まない。和服は軍服ではなく、法的に着用を禁止される理由はない」とした。

一方で、「(取り締まりの現場で撮影された)動画は短く、話し手が誰なのかはっきりと確認できなかった。当時の状況もよく分からない。もし、女性が和服を着て街を歩くことで深刻な問題が生じると警察官が予見した場合は、その状況に応じて定義づけを行うことになる」と述べた。胡氏はこのほか、ネット上でこの問題が話題になった8月15日(終戦の日。中国では「日本の敗戦の日」)が中国人にとって敏感な日であることも関係しているとの見方を示した。

胡氏は最後に「われわれの社会は和服の着用を禁止すべきではないし、そのような規則も実際にない。しかし、和服を着るときには周囲の状況に気を配り、不快感を与えないようにすること。また、不必要な議論の中心になることをできるだけ避けるように勧める。多くの人の感情を尊重することは、間違いではない」と述べた。(翻訳・編集/北田)

https://www.recordchina.co.jp/b899576-s25-c30-d0052.html

【日中関係】 中国警察が「浴衣女性」を連行 公共秩序騒乱容疑と報道[08/16] [LingLing★]
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