“統一教会”総裁を賞賛していた自民党の山本朋広議員が19日、質問に初めて回答。「マザームーン」と連呼した理由などを説明しました。一方、萩生田政調会長と教団関連団体との関係は少なくとも10年前からと分かりました。野党は自民党を批判しています。

■雲隠れも…説明を避けてきた山本議員

「皆さまからマザームーンに対しての感謝の思いが、マザームーンへ伝わる」

2017年5月、いわゆる“統一教会”のイベントに参加し、教団トップの韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁を “マザームーン”と連呼して賞賛していた自民党の山本朋広議員。

今年7月29日には、説明を求める報道陣に囲まれる中、スマホを耳に当てて「もしもーし、もしもーし、もしもし?」と「もしもし」を連呼。これまで、教団との関係を詳しく説明してきませんでした。8月5日には衆院の文部科学委員会で雲隠れする場面もありました。

■「旧統一教会のイベントと認識せず」

しかし19日夜、山本議員の事務所から「お待たせしまして申し訳ございませんでした。改めて回答させていただきます」と、日本テレビにFAXが届きました。3度目の質問状を送ってから2週間。送り状と、3枚に及ぶ教団との関係を説明する回答が書かれていました。

山本議員は参加したイベントで「自民党に対し、大変大きなお力をいただいています」と、当時の日本の教団トップの名を挙げて感謝する発言をしていました。

この点に関しFAXでは「ご指摘のイベントには、地元の世界平和連合の方からのお誘いで参加しました。旧統一教会のイベントとして認識していませんでした」「日頃から色々な会に招かれ、参加者への一般的なご挨拶として申し上げています」と説明されていました。

教団のイベントとは知らなかったと、否定しました。

■「マザームーン」と呼んだ理由は?

「私の母は私にとっての母でしかありませんが、マザームーン(韓鶴子総裁)は皆さまにとっての母であります」。山本議員はイベントでこうも述べていました。韓総裁とはどのような関係なのかという質問には、FAXで詳細に回答しました。

「イベントにお誘いを受け参加をしましたが、そこまで深いお付き合いもなく、平和連合の総裁のことも韓鶴子(かん・つるこ)さんだと思っていましたが、会場に到着すると『かん・つるこさん』と呼ぶ人は誰一人おらず、皆さん韓国語の呼び方をされており、韓国語に明るくない当方は『ハン・ハクチャ』と呼んでいるのか『ハン・ハクジャ』と呼んでいるのか良く分からず、挨拶の中で人の名前を言い間違えるのは大変失礼になるので、どうしたものかと控室で悩んでいたところ、関係者が英語での愛称もありますよ、と教えてくれたのが『マザームーン』でした」

つまり、「かん・つるこ」さんだと思っていたが、誰もそう呼んでいなかった。韓国語の読み方が分からず、関係者が英語の愛称を教えてくれた。それが「マザームーン」になった、という説明です。

「非常に簡単な語彙で間違いようがなく、世界の著名な政治家、学者の方々が平和連合の総裁に対してマザームーンと呼称しているのを拝見し、それに倣いました」

■2度の質問に回答しなかった理由

これまで送った2度の質問状に対しては、全く同じ文面で『個別の問い合わせには回答していない』としていた山本議員側。今回、初めて回答を寄せた背景などについては、FAXでこう説明しました。

「(自民)党総裁からの丁寧な説明をするようにとの指示、回答を控えることにより疑念を抱かれる、或いは、信者ではないか? との誤解を招くなど、事実と異なる事柄がSNSを中心に発信されていることを鑑みて、事実関係をお返事致しました」

「これまでは相手方もあることなので回答を控えていたが、岸田首相からの指示があったことなどから個別の回答をした」といいます。今後は教団のイベントに出席することは厳に慎みたい、としています。

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日テレNEWS 2022年8月20日 12:05
https://news.ntv.co.jp/category/politics/56e02428c958480196a92e1068fa1868