北朝鮮は、22日から始まったアメリカ軍と韓国軍による定例の合同軍事演習について「侵略勢力による演習には、必ず相応の軍事的対応が伴うものだ」として、米韓両国をけん制しました。
アメリカ軍と韓国軍は、9月1日までの日程で、朝鮮半島有事を想定した定例の合同軍事演習を22日から始めています。

これについて北朝鮮は、韓国との窓口機関である祖国平和統一委員会が運営するウェブサイトで、22日付けで論評を発表し「われわれへの侵攻を前提とした演習だ。朝鮮半島情勢を険悪な状況へ追い込んでいる」と非難しました。

そのうえで「侵略勢力による演習には、必ず相応の軍事的対応が伴うものだ。ささいな偶発的衝突も、全面戦につながりかねない」として、米韓両国をけん制しました。

また、韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領について「戦争火遊びにしがみつくほど、情勢激化の主犯が誰かをさらけ出すだけだ」などと、名指しで批判しています。

北朝鮮は、これまで米韓合同軍事演習を「敵視政策」として中止を求めるとともに、自国への軍事的脅威だとして、核・ミサイル開発を正当化してきたこともあり、関係国による警戒が強まっています。

NHK NEWS WEB 2022年8月23日 5時32分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220823/k10013783271000.html