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2022/09/04(日) 22:06:01.14ID:CAP_USERhttps://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/c/1/c1fe4_1693_fcd5dcba900d35744ee423a379b59cea.jpg
実験を行う黄河教授と研究チームのメンバー。(資料写真、杭州=新華社配信)
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「ネイチャー」に掲載された黄河チームと劉明耀チームの研究成果。(資料写真、杭州=新華社配信)
【新華社杭州9月3日】中国の浙江大学医学院付属第一医院の黄河(こう・が)教授チームと、華東師範大学の劉明耀(りゅう・めいよう)教授チームが共同で行った臨床研究により、リンパ腫治療の新たな「武器」が発見された。研究成果は8月31日、国際的科学誌「ネイチャー」に掲載され、この技術がより多くのリンパ腫患者に新たな人生をもたらすことが期待されている。
論文の共同筆頭著者で浙江大学医学院付属第一医院主任医師の胡永仙(こ・えいせん)氏は「CAR-Tはがんに対する正確な標的治療であり、その原理は血液成分分離装置でT細胞(Tリンパ球)を十分に採取し、これらの細胞にがん細胞を的確に識別する『GPSナビゲーションシステム』を搭載することで、本来がん細胞に対する殺傷能力を持たないT細胞を、がん細胞を正確に打ち抜く弾丸に変える」と説明した。
黄氏によると、現在のCAR-T細胞製剤では、再発・難治性リンパ腫の完全寛解率が約50%であり、相当数の患者がサイトカイン放出症候群や神経毒性症候群を併発する。リンパ腫は固形腫瘍であり、CAR-T細胞は障害物を通り抜けてようやく固形腫瘍に進入し「敵を殺す」ことができるが、CAR-T細胞は血液中でさまざまな細胞に出会うたびに減速運動をするため、固形腫瘍にたどり着く頃には、CAR-Tの固形腫瘍を攻略する「火力」は相当衰える。
CAR-T細胞の問題点を解決するため、劉氏チームと黄氏チームは、2020年にノーベル賞を受賞したCRISPR/Cas9ゲノム編集技術を用いて、T細胞のPD-1を正確にノックアウトし、がん細胞に対するCD19標的CAR分子を特定の位置に挿入して、全く新しい非ウイルス型定点整合CAR-T細胞(PD1-19bbz)を形成。ヒトの体内で初めて第1相臨床試験を行い、新しいCAR-T細胞の安全性と有効性を確認した。
専門家によると、CRISPR/Cas9遺伝子編集技術は「はさみ」のようなもので、PD1はT細胞の「ブレーキ」、CD19-CAR分子は「GPSナビゲーションシステム」に相当する。いわば「はさみ」で「ブレーキ」のある断片を切り出し、「GPSナビゲーションシステム」を元の「ブレーキ」の位置に搭載して、CAR-T細胞(PD1-19bbz)に組み直すという仕組みになる。その結果、PD1-19bbzはより強力で持続的な殺傷効果を示し、臨床的にも安全であることが確認された。
カリフォルニア大学のジャスティン・エイクム教授や「ネイチャー」ベテラン編集者のビクトリア・アランダ氏はこの結果について「研究者は臨床治療において、がんの完全寛解率が高い割合を示し、重い副反応が見られないことを観察しており、この心強い結果は、この種のCAR-T療法が優れた臨床安全性と有効性を持つことを示している。この技術革新は今後、より多くの遺伝子改変CAR-T細胞療法を生み出すための確かな基盤を築き、この分野の発展を後押しする重要な役割を果たす」と語った。
https://news.livedoor.com/article/detail/22790632/
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