旧統一教会が韓国で行ってきた、「従軍慰安婦プロパガンダ」の呆れた実態

2012年の日本人女性の謝罪の様子は、聯合ニュースをはじめ韓国メディアで報道された Photo/現代ビジネス
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自民党は所属国会議員のうち179人が旧統一教会との接点があったと調査結果を発表した。火消しに躍起になる自民党だが、調査内容への不満が高まり火に油を注ぐ結果となっている。保守政治家の矜持はいったいどこへいったのか。保守政治家と旧統一教会との関係がいかに矛盾に満ちているかを、元足利市長で旧統一教会ウォッチャーの大豆生田実氏が解説する。
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●韓国へ嫁いだ日本人信者たち
8月18日に韓国で行われた旧統一教会のデモ。日本メディアの旧統一教会へのバッシングを批判した Photo/gettyimages

旧統一教会の信者たちが、8月18日に韓国ソウル市の一角で数千人規模のデモを行ったことは記憶に新しいところですが、そのデモの際に旧統一教会の韓鶴子総裁が参加者に向かって、「(韓国に嫁いだ)7000人の日本人女性の皆さん」と呼びかけたことをご存じでしょうか。

彼女たちはおそらく、私が前回寄稿した「旧統一教会による『もうひとつの拉致』事件を忘れてはならない」で取り上げた、A子さんに似た境遇を持っている方々でしょう。

つまり、日本で旧統一教会の勧誘を受け、マインドコントロールされた上で合同結婚式に参加し、韓国人に嫁いだ女性たちだと推察されます。

そのデモに参加した日本人の女性信者たちの行動を見るにつけ、私は過去にも同じようなことがあったことを思い出しました。

韓国在住の日本人信者である彼女たちが表立って、とある主張をはじめたのは、ちょうど10年くらい前の2012年ごろ。日本と韓国の関係が特に悪化し始めた時期のことでした。

その主張とは、「従軍慰安婦」について日本政府に謝罪を求めるものでした。

従軍慰安婦問題と言えば、多くの方は1980年代の朝日新聞の報道が思い出されるでしょう。吉田清治氏が、「太平洋戦争中に軍の命令を受け、朝鮮で若い女性を慰安婦にするために自身が強制連行した」と証言したのが発端でした。

それからおおよそ30年後の2014年8月5日に朝日新聞は「吉田証言」を扱った記事を取り消して謝罪したわけですが、この慰安婦問題がいまだに日韓の外交問題の火種になっているのはご承知の通りです。

一方で、旧統一教会によって、韓国で「従軍慰安婦」問題が喧伝されていたことはあまり知られていないのではないでしょうか。

大豆生田 実(元足利市長)/週刊現代(講談社)

https://news.yahoo.co.jp/articles/862b44a66ace5767bb354e465fae9945a5adcbc5