来週のFOMC、1ポイント利上げの公算大きい-ノムラ

(ブルームバーグ): ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルのエコノミストは来週の連邦公開市場委員会(FOMC)会合について、インフレ上触れリスクの顕在化により、1ポイントの利上げ決定が見込まれるとした。従来予想は0.75ポイントの利上げ。

雨宮愛知氏らエコノミストはリポートで、ターミナルレート(利上げの最終到達点)については2023年2月までに4.50-4.75%と予想。これまでの予想を50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げた。11月会合では引き続き0.5ポイントの利上げを見込み、12月会合の利上げ幅予想は従来の0.25ポイントから0.5ポイントに引き上げた。

リポートでは、8月の米消費者物価指数(CPI)により、幅広い財・サービスの分野における「一連のインフレ上振れリスク顕在化の可能性が示唆された」と指摘。「労働市場の過熱、持続不可能なほど力強い賃金上昇、インフレ期待の高まりに伴ってインフレがますます固定化するのに対応するため、一段と積極的な利上げ経路が必要になることが一層明確になってきたと考える」と記した。