2022年10月22日 22時04分

 【北京=新貝憲弘】北京の人民大会堂で22日に開かれた中国共産党大会の閉幕式で、胡錦濤こきんとう前総書記(79)が突然退席するハプニングが起きた。AFP通信などによると、会場の係員2人から離席するよう促されたが、当初は抵抗しているように見えたという。体調不良の可能性もあるが、今後臆測が広がりそうだ。

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 ネット上に流れた動画では、習近平総書記の左隣に座っていた胡錦濤氏は、係員から退席するよう求められると、習近平氏に声をかけたが、習氏はほとんど反応しなかった。その後、隣席の李克強氏の肩を軽くポンとたたき、係員に付き添われながら自力で退場した。
 胡氏の退席は党規約改正案が採決される前だった。16日の開幕式の際、胡氏は係員に両脇を支えられながら入場していた。
 江沢民こうたくみん元総書記(96)や朱鎔基しゅようき元首相(93)らの姿は、開幕式と同じく閉幕式でも見られなかった。一方、党大会直前に外遊して開幕式を欠席した習氏盟友の王岐山おうきざん国家副主席(74)は出席していた。

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