フォトジャーナリストの安田菜津紀氏は毎日新聞政治プレミアに寄稿した。

 北朝鮮の弾道ミサイル発射でJアラート(全国瞬時警報システム)が発出された10月4日以降、日本全国で朝鮮学校や生徒に対する暴行、暴言、脅迫や在日コリアンに対するヘイトスピーチなどが相次いだことについて、「ミサイルなどの問題に関して、朝鮮学校の関係者や生徒、子どもたちを攻撃したところで、何の解決にもならないどころか、不当に尊厳を傷つける卑劣な行為でしかない」と語った。

 安田氏は「たたきやすいターゲットを見つけ、はけ口としているだけのことを、『ミサイルに抗議している』という建前で正当化すべきではない。そして、公権力の沈黙は、そうした行為にお墨付きを与える。政府機関が自発的に動くことが望ましいが、具体的行動を後押しするのは、市民から届く声でもある」と指摘した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3f4694476fba865b7864a13e03f650a855e00aea