0001新種のホケモン ★
2022/11/10(木) 08:02:37.30ID:CYVEwB3V11月8日には雑踏事故を未然に防げなかった原因が、今年5月10日に就任したユン・ソギョル(尹錫悦)大統領が実施した、大統領府の移転が原因だという声が挙がっている。
韓国紙『ハンギョレ』は11月7日、政党「共に民主党」に所属するキム・フェジェ議員室がソウル警察庁から受け取った「龍山(ヨンサン)警察署の超過勤務現況」という資料を引用し、警察の超過労働を明かした。
大統領府が青瓦台(チョンワデ)から龍山国防部庁舎に移転したあと、今年第2四半期と第3四半期の龍山署交通課の超過勤務時間が、昨年同時期よりも1万48時間(2万6998時間→3万7046時間)増えたと伝えている。
◆大統領府の移転が原因とされるワケ
龍山署の交通課は大統領が移動する際の交通管理や、大統領府近隣の人員統制を行っている。大統領府の移転直前(2022年2月時点)には70人ほどだった交通課が、移転後(2022年10月時点)には89人が勤務していたため、同課の警察官は1人当り30時間(386時間→416時間)も超過勤務をしていた計算となる。
そして交通課だけでなく、龍山署全体の超過勤務時間も昨年同時期より大幅に増化。第2四半期には約1万5513時間、第3四半期には約9446時間も増えたことがわかっている。
要するに、龍山区に大統領府が移転したことで、そのしわ寄せが今回の事故に繋がったという見立てだ。
キム・フェジェ議員も「龍山への大統領府移転による大統領の警護に警察の人材が集中し、国民の生命と安全は後回しになってしまったのではないか」と指摘している。
では何故、大統領府の移転は行われたのか。
そもそも大統領府の移転は、ユン大統領が最初に提起したものではない。
ユン大統領は何故移転を実施したのか
前大統領府が設置されていた青瓦台は、広大かつ建物が分散していたため、大統領と側近のコミュニケーションが円滑に進まないという問題が幾度となく提起されてきたのだ。
そのため、これまで歴代の大統領たちが移転を計画してきたのだが、さまざまな理由で実現しなかった。
ムン・ジェイン(文在寅)前大統領も候補時代、大統領府を光化門(カンファムン)広場に移転し、青瓦台の敷地を市民に開放すると公約を掲げていたが、2019年に「迎賓館、本館、ヘリコプターなど執務室以外の主な代替機能を、光化門付近で見つけることができない」という理由で全面白紙化となった経緯がある。
ムン前大統領の任期満了に伴い、大統領選に出馬したユン候補も公約として大統領府の移転を掲げた。移転の目的としては、「既存の大統領府を解体することで“帝王的大統領制”を清算し、国政運営の効率性向上を図る」というものだ。これはユン候補が、自身を“国民に近い”大統領として印象付けるという目的があった。
その後、ユン候補が当選したことにより、2022年5月10日に龍山区龍山洞3街の国防部庁舎が新たな大統領府に。そして公約通り、大統領府は2022年 5月10日0時から国民に全面無料開放されたのだった。
◆梨泰院惨事だけでなく…
ただ今回の梨泰院事故以前にも、ユン大統領は大統領室移転で大バッシングを浴びたことがある。それは今夏、韓国を記録的豪雨が襲った時だ。
当時、記録的豪雨により外出すらもままならなかったユン大統領は、自宅からリモートで対応したのだが、ハン・ドクス(韓悳洙)首相と電話で報告と指示を続けたことについて指摘されたのだ。
「共に民主党」の党代表候補カン・フンシク議員は当時、「一分一秒を争う国家の災難状況の前に、災難の総責任者であり、災難管理者でなければならない大統領が、雨が降って出勤できなかったという。青瓦台(韓国大統領府)を龍山執務室に移す時、国家安保に全く問題ないと自信を示したのが、わずか3カ月前だ。今後、非常事態が発生してもコントロールタワーとしての役割を果たせるだろうか」と、自身のフェイスブックで苦言を呈したことがある。
このような批判が多数殺到すると、大統領府は業務の混乱を防ぐためのやむを得ない措置だったという立場を示していた。
“国民のため”という名目で大統領府を移転し、青瓦台を開放するも、すべてが裏目に出てしまっているユン大統領。今後、どのような判断を下すのかに注目したい。
(文=サーチコリアニュース編集部K)
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