母心ジャパン(東京都新宿区)では、α-リノレン酸を機能性関与成分とする機能性表示食品「母心 生えごま油」を展開。栽培から製造まで韓国で行っており、食用の生えごま油としては、初めて機能性表示食品の届出が受理された。「血圧が高めの方に」をアピールポイントに、高品質製品を求める層に好評だ。届出受理までの経緯について代表取締役の崔興錫(チェ フンソク)氏に話を聞いた。

―― 生えごま油誕生の背景について

 「母心 生えごま油」は、韓国のコメガ社で栽培から製造まで手掛けている製品です。コメガ社代表の鄭勲白(チョン・フンベク)氏は私の先輩で、「一緒に事業をしないか」と誘われたのが日本展開のきっかけです。

 コメガ社は漢方医だった鄭氏の祖父が元々えごまが大好きな方で、焙煎せず搾り取ったえごまを食べており、幼い頃から「いつもえごまを大事に」と言われていたそうです。彼はその言葉を胸に、2003年に韓国で初めて焙煎しない生のえごま油を発売します。一般的な作物としてえごまを食べている韓国内においても、当時はオメガ3の認知度も低い中、コメガ社の生えごま油の健康・美容に優れた品質が注目され、今では韓国が誇る食文化として日本を含め米国、ロシア、台湾、シンガポールなど11ヵ国の海外市場で展開しています。

―― 製品の特徴について

 子どもを気に掛ける母親のように、心を込めて搾り製造しているという想いを製品名の“母心(MOSIM)”に込めています。

 主な特徴は、「韓国政府指定のえごま村である忠北陰城郡で栽培」「約50の契約農家にて完全無農薬栽培」「最高品質のえごま種子である“多油(タユ)”を使用」「たった1回の搾油で得た生100%オイルのみを製品化」「α-リノレン酸約60%/100g含有を確認済み」などがあります。

 製法には、加熱せず50℃以下で低温圧搾する特許製法(生油製造方法特許第10-0830349)を採用し、1回の搾油に3日かけています。品質・安全面については、添加物は一切使用していませんし、韓国の製造工場は米国食品医薬品局(FDA)検査済みであることのほか、日本輸入の際には、無農薬栽培であるにもかかわらず、約250種類以上の残留農薬検査を定期的に実施しています。

 各種の認証には、ISO22000認証およびHALAL認証の取得などがあります。このほか、韓国産業通商部「世界一流商品」認定や、6年連続受賞(2016~2021年)のiTQi(International Taste & Quality Institute:国際味覚審査機構)優秀味覚賞受賞などの受賞実績があります。

―― 届出で苦労した点は

 日本の機能性表示食品制度で是非、「母心生ごま油」を広めたいという熱い想いがあり、2019年に申請しましたが、消費者庁の説明要求に対し、韓国とのやり取りや調査、回答などで1年半近く時間がかかりました。

―― 今後の展開について

 健康・美容に良いオイルとして、一人でも多くの方に、毎日美味しく召し上がって頂きたいです。

11/17(木) 16:30配信
健康産業新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c2345c31b2ef3d33d2f40bb98bf924fa5d7d3ec

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