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徐薫氏(資料写真)=(聯合ニュース)

【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前政権期に黄海上で起きた北朝鮮軍による男性公務員の射殺事件を巡り、ソウル中央地検は29日、当時の安全保障の責任者だった徐薫(ソ・フン)前国家安保室長の逮捕状を請求した。検察が前政権の青瓦台(大統領府)高官の逮捕状を請求するのは初めて。

 海洋水産部所属の公務員だった男性は2020年9月、北朝鮮に近い韓国北西部の小延坪島付近で漁業指導船乗船中に行方不明となり、翌日に北朝鮮側海域で北朝鮮軍に射殺された。

 徐氏は男性が殺害された日の翌日に開かれた関係閣僚会議で、男性が自らの意思で北朝鮮に渡ったとの判断を下し、この判断と食い違う機密諜報(ちょうほう)を削除するよう関係機関に指示したとして、職権乱用権利行使妨害の疑いが持たれている。国防部や国家情報院、海洋警察庁などに対し、男性が自らの意思で北朝鮮に向かったことにするよう、報告書や報道資料に虚偽の内容を書かせた疑いもある。

 検察は徐氏の指示を受け、徐旭(ソ・ウク)前国防部長官が傍受情報などの削除を指示したとみている。朴智元(パク・ジウォン)前国家情報院長も内部の諜報報告書などを削除するよう指示した疑いが持たれている。

 徐薫氏は削除などを指示した事実はないとして、容疑を否認している。

 検察は事案の重大性や証拠隠滅の懸念などから同氏の身柄拘束が不可避だと判断したようだ。

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11/29(火) 14:40配信
聯合ニュース
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