タレントの外国風の名前に対する新たな規制について、このほど中国国内で開催された授賞式での様子から、すでに始動しているのではないかと推測されている。

タレントの外国風の名前に対する新たな規制について、このほど中国国内で開催された授賞式での様子から、すでに始動しているのではないかと推測されている。

今年9月、国家広播電視総局が芸能業界に向けて新たに通達したとされるのが、五つのNGを掲げた「五不政策」と呼ばれるもの。時代劇の時代考証の強化や、脱税の疑いのある芸能人を起用しないといった内容と並び、「外国風の芸名」が規制対象になると報じられ、女優のアンジェラベイビー(楊穎)や辣目洋子(ラームーヤンズ)が例として挙げられていた。なお辣目洋子は同月、今後は本名の李嘉琦(リー・ジアチー)名義で活動することを発表している。

先月29日、中国版ツイッター・新浪微博(ウェイボー)主催の「微博視界大会」が開催され、アンジェラベイビーが今年ウェイボーで影響力を示したタレントから選出する「年度熱度人物」を受賞した。この日、授賞式に出席したアンジェラベイビーだが、ウェイボーアカウント名として使っているため、パネルには「Angelababy」と書かれていたものの、会場では一貫して本名の中国名「楊穎(ヤン・イン)」が用いられていた。このことから、広播電視総局の新規制がすでにスタートしたのではないかと見られている。

この規制についてはネット上で、「お節介が過ぎる」「どんな芸名を使おうと、ある程度は個人の自由だ」と規制の目的を疑問視する声や、「それほどこだわるなら、いっそ義務教育でも英語をなくしてしまえばいい」などといった反発の声も上がっている。(Mathilda)

レコチャイ 2022年12月6日(火) 12時30分
https://www.recordchina.co.jp/b905592-s36-c70-d0196.html