(嘉義中央社)南部・嘉義県東石郷で25日、タイワンザルに世話されている様子が目撃されていた子犬が死んだことが分かった。同県家畜疾病防治所の林珮如所長が中央社の取材に応じた。タイワンザルと子犬はいずれも飼い主に捨てられたとみられている。

林所長によれば、同日午後、木に垂れ下がっている子犬を同県清掃隊の職員が発見。救出した時にはもう手遅れだった。同所が解剖した結果、胃の中にはほとんど食べ物が残っていなかったことから、餓死した可能性があると判断した。

林所長はタイワンザルに非があるわけではなく、人間が遺棄したことが招いた悲劇だと強調。また子犬の背骨は折れており、木に引っかかっていた子犬をタイワンザルが木から下ろそうと引っ張ったためと推測される。

同所には20日、タイワンザルが子犬をしっかり抱いて放さないとの通報が寄せられ、子犬を心配する声も上がっていた。同所は連日、タイワンザルの捕獲を試みたが徒労に終わっていた。

(蔡智明/編集:荘麗玲)

フォーカス台湾 2022/12/27 14:02:35
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