中国は新規のパスポートと、本土住民に対する香港への旅行許可の発給を再開する。新型コロナウイルス感染を徹底的に抑えこむため約3年にわたり続けた厳格な行動制限に伴う旅行の障壁の一部を取り除く。

国家移民管理局が微信(ウィーチャット)に掲載した発表文によれば、中国は香港やマカオと本土との境界にある出入境ファストトラックを来年1月8日に再開する。外国人によるビザの延長・更新の申請も再び始める。

中国は新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が始まって以来、感染を徹底的に抑えこむ「ゼロコロナ」政策の一環として海外旅行を事実上禁止。仕事や留学などで「絶対に必要でない限り」国内にとどまるよう国民に要請していた。香港に入境する際のビザは2020年の早い時期以来発行されておらず、不要不急の理由での新規パスポートの発給は21年8月に停止していた。中国は前日には新型コロナの管理を巡る分類を従来の最上位から1段階引き下げていた。

Bloomberg News 2022年12月28日 7:51 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-27/RNKIP2DWRGG001