【津】三重県津市渋見町の県立津商業高の3年生が、姉妹校提携を図る韓国の私立世宗大聖高校と取り組む全3回のオンライン交流の最終回が28日、津商高であった。互いの食文化をZoomで教え合い、お好み焼きとチヂミを調理した。

 両校の提携は平成14年に始まり、毎年5―10人が互いの学校を訪問してきた。コロナ禍で行き来の中断が3年目となる今年、津商高がウェブ会議システムを使った交流を提案。津商高は国際商取引を学ぶ3年生、世宗高は日本語を学ぶ1―3年生各20人が参加している。

 7月には互いの学校を相手国の言葉で紹介。8月には津商生が浴衣姿でヨーヨー遊びをする日本の夏祭りを披露し、韓国のすごろくで遊んだ。

 最終回は互いの食文化に理解を深めようと事前に送り合った材料で実習。津商生はお好み焼きをレクチャーし粉、卵、キャベツを混ぜ豚肉を乗せて焼く手順を実演した。世宗生からはチヂミを教わり「キムチとイカを細かく切って」などとZoomから聞こえる指示通りに調理し味わった。

 生徒は授業外でもLINEなどで交流を深め、文房具や美容グッズなどを贈り合ったという。鈴木萌々華さん(18)は「普段関わることのない海外の友達ができてうれしい。韓国に行ってみたい気持ちが強くなった」と話す。

 担当の佐藤智子教諭(56)は「オンラインでもちゃんと気持ちが伝わることがわかった。相手の文化を知り日本と韓国がいい関係を築けるきっかけになるといい」と意義を話した。

12/29(木) 8:00伊勢新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/41c29f13484bb26104684afc5c1fa2e374472629
https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/amd-img/20221229-00000609-isenp-000-1-view.jpg