0001仮面ウニダー ★
2022/12/31(土) 06:51:00.57ID:LTuOKYdZ2018年12月、青瓦台（韓国大統領府）の高官はその年の南北、米朝関係について「歴史的」「大変な」「想像すらできなかったこと」という表現を使った。「自画自賛のように思えるが事実」とも述べた。南北、米朝ショーであふれた2018年は、文在寅（ムン・ジェイン）政権が、考えただけでも満足のいく一年だったことだろう。だが振り返ってみると、怪しげなことは一つや二つではない。
2018年4月の南北板門店宣言には北朝鮮式の表現が複数登場する。内容も「拡声器放送とビラの禁止」のように、北朝鮮がしきりに要求してきたことで満ちていた。北に慣れ親しみ、北の思考方式の通りに考えたのでなければ、北が突き出した文書にただ署名しただけではないのか。
板門店の「徒歩の橋」で、文在寅大統領と金正恩（キム・ジョンウン）委員長は陪席者なしで44分間対話した。首脳会談といっても、本来なら首脳同士だけで会うケースはない。言ってはならないこと、してはならない約束があり、相手の欺瞞（ぎまん）術に陥る恐れがあるからだ。2000年の南北首脳会談当時、金大中（キム・デジュン）大統領が平壌の空港で金正日（キム・ジョンイル）総書記の車に乗り、およそ20分間二人だけで移動したことがあるが、このときは「突発的状況」に近かった。韓国を70年間攻撃してきた集団の首脳と、どういう話をやりとりしたのか。1行の記録もない。
当時の文大統領の口の動きを見ると、金正恩委員長に「発電所問題…」と言っていることがキャッチされた。青瓦台は「新経済構想をUSBメモリーに収めて直接金正恩委員長に渡した」と明かした。一方で板門店会談の直後、産業部（省に相当）は北朝鮮に原発を建ててやる案を検討する文書を多数作った。これらの文書は、監査院による月城原発1号機監査の直前、産業部の公務員が違法に削除したファイル530件の中に含まれていた。フィンランド語で「北の方」を意味する「pohjois（ポフヨイス）」、北朝鮮原発推進案の略語「北原推」などがファイル名として使われた。何かを隠そうとした痕跡だ。
当時、文政権は「原発は危険」だとして月城原発1号機を早期閉鎖しようとしていた。ところがその裏で北朝鮮に原発を建ててやろうとしていた状況があらわになったのだ。原発技術は、核と電力の確保にしがみついている金正恩にとって切実だ。世界最高の競争力を持つ自国の原発は壊す一方、北の原発は支援しようとする、この精神分裂的態度の真相は何か。
2018年9月の平壌首脳会談で、南北軍事合意を締結した。当時、文政権は「軍事訓練ができない西海緩衝水域の長さは南北それぞれ40キロで全く同じ」と発表した。ところが、発表された水域を実測してみると、南側85キロ、北側50キロで、韓国の方が35キロも余計に出してやっていることが判明した。うその発表をしたのだ。北にはろくな偵察用アセット（軍事資産）がないが、韓国は、首都圏を狙う北の長射程砲およそ340門を無人機などで監視してきた。ところが軍事合意は、韓国の強みである偵察能力にだけ足かせをはめた。「同じ距離、同じ戦力」交渉という軍縮の基本すら無視したのだ。現大統領室の高官は「徒歩の橋の対話も、USBメモリーの内容も、軍事合意の過程も、前政権が引き継いでくれたものは全くない」と語った。
2018年3月、韓国の芸術団が平壌に向かった。当時、文政権が北に初めて飛ばしたチャーター機はイースター航空の機体だった。イースターの創業者、?相稷（イ・サンジク）元「共に民主党」議員は、2018年7月に文大統領の娘一家のタイ移住と就職を支援したことで知られている。文政権は「価格」と「訪朝経験」でイースター航空を選定したと言ったが、本当にそれだけか。
2018年以降、北は文政権に対して何か借金でも取り立てるかのように大声を上げ、文政権は「ゆでた牛の頭」というような悪口を言われても対応できなかった。逆に「金正恩の非核化の意志」「金与正（キム・ヨジョン）ファンクラブ」ばかり持ち上げた。一体何があったのか。「2018年積弊」を清算しなければならない。
アン・ヨンヒョン政治部次長
朝鮮日報／朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2022/12/30 22:03
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