【パリ、ロンドン時事】英仏両国は12月30日、新型コロナウイルスの感染が急拡大している中国からの入国者に検査を求める方針を相次いで発表した。欧州連合(EU)内には、対中規制の強化に慎重な意見もあったが、大きく流れが変わる可能性がある。

 英政府は30日、中国から直行便で入国する渡航者に対し、出発前の感染検査を義務付けると発表した。1月5日から適用する。フランス政府も声明を出し、直行便または経由便で入国する乗客を対象に、陰性証明書の提出とマスク着用を義務付ける。適用開始日は明らかにされていない。
 英仏共に、出発2日前までの検査での陰性証明を提示しなければ搭乗できなくなる。さらに、AFP通信によれば、航空便到着時、一部の乗客に対し無作為検査を実施し、新たな変異ウイルスが発生していないかなどを調査する。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2022123100125&g=int