0001ばーど ★
2023/01/11(水) 13:06:27.98ID:pFKZDKyx台湾統一には一切触れず、1年後に控える台湾総統選での政権交代の可能性を意識して、中国との関係改善こそが台湾に「平和、安定、発展」をもたらすと、台湾民衆に直接訴える「和平攻勢」に出た。
■台湾民衆の感情に訴える「戦術転換」
習氏は毎年の大晦日(おおみそか)に「新年のあいさつ」を発表するのが恒例となっている。
過去1年の施政の成果を誇るのが主な内容で、前回2022年は台湾に関して、「祖国の完全統一実現は両岸同胞の共通の願い。全ての中華の子女が手を携えて前進し、中華民族の素晴らしい未来をともに築くことを心から期待する」とした。
戦略目標である台湾統一を前面に出し、中国の統一戦略を内外に「知らせる」意味が強かった。
それに対し、今回は「海峡両岸は親しい家族。両岸の同胞たちが向き合い、歩み寄り、手を携えて前進し、ともに中華民族の末永い幸福を作り上げることを、心から望んでいます」(全文)と変わった。
「統一」を言わないだけでなく、押しつけがましい表現を避け、「同胞たちが向き合い、歩み寄り、手を携え」などと台湾民衆の感情に直接働きかける内容だ。
もちろん、習氏は統一戦略を放棄したわけではなく、あくまで台湾当局と民衆を分ける「戦術転換」とみるべきだろう。
2024年1月に予定される台湾総統選までの海峡情勢を把握・理解する上で、この変化は軽視できない。
■中国は台湾統一を「急いでいない」
習氏の戦術転換の狙いを説明する前に、中国共産党の台湾政策を押さえておこう。
習氏は2022年10月の第20回党大会の党活動報告で、台湾政策として次のような方針を述べた。
最大の誠意と努力を尽くし平和的統一を実現
武力行使放棄は約束せず、必要な措置をとる選択肢を残す
武力行使の対象は外部勢力の干渉と台湾独立勢力の分裂活動にあり、広範な台湾同胞に向けたものではない
(略)
■台湾民意の主流は「平和、安定、発展」
■民進党の総統候補が「和平保台」と発言
■台湾政権交代の可能性を察知
こうしてみると、習氏が新年のあいさつで台湾民衆に向けて「和平攻勢」に打って出た狙いが読めてくる。
中国は、台湾民意が民進党から離反し始めたのを見逃さず、次期総統選で政権交代のチャンスがあることを意識し始めたのだ。
国民党の馬英九政権(2008~16年)時代には、中国との緊張が緩和して航空直行便が解禁された。「経済協力枠組み協定(ECFA)」も締結し、馬氏と習氏のトップ会談(2015年)まで行われた。
政権交代となれば、米中対立の行方にも大きな影響が及び、中国はアメリカと日本、台湾の軍事的協力関係にくさびを打てる。
日本については、台湾有事を前提とする安全保障関連3文書に基づく岸田政権の軍拡路線にも、世論の疑念や風当たりが強まるかもしれない。
政権交代は東アジア政治の「ゲームチェンジャー」であり、中国にとってはまたとないチャンスなのだ。
バイデン米政権もそのことを承知で、今後も中国の強硬対応を引き出す挑発を繰り返し仕掛け、中国の脅威を煽(あお)って民進党政権の継続を促すだろう。米中間で激しい宣伝戦・サイバー戦が行われる展開も想定される。
習氏が仕掛けた「和平攻勢」はまさにそうした動きの先駆けになった、というのが筆者の見方だ。
全文はソース先で
1/11(水) 8:10 BUSINESS INSIDER JAPAN
https://news.yahoo.co.jp/articles/90332fc6dd928537febda4677134968177e950c1
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