【ロンドン=藤原健作】岸田首相は11日午後(日本時間12日未明)、日英両政府間で自衛隊と英軍が共同訓練をしやすくする「円滑化協定」(RAA)を締結したことについて、「『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けた動きがさらに進展することを期待したい」と述べた。英国のスナク首相との会談後、ロンドン市内で記者団に語った。

 岸田首相は、ウクライナを侵略したロシアや、覇権主義的な動きを強める中国を念頭に、「国際的な安全保障環境が一層厳しさを増している」と指摘。その上で「最も緊密な安全保障のパートナーと重要な文書に署名できたことは、安全保障・防衛の協力を新たな高みに引き上げる」と語った。

 フランス、イタリア、英国の3か国首脳との会談を終え、「安全保障分野における連携を一層強化していくことで一致した」とし、5月に広島市で開くG7サミットに向けた協力を得られたことも強調した。

2023/01/12 03:18
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230112-OYT1T50059/