Record China 2023年1月30日(月) 6時0分

2023年1月26日、中国のポータルサイト・新浪に、「日本の新紙幣発行の背後にはどんな秘密があるのか」とする文章が掲載された。

文章は、日本で現在2004年以来のデザイン変更となる1万円、5000円、1000円の新紙幣が2024年の使用開始に向けて国立印刷局東京工場で印刷されていると紹介。
新紙幣は現行紙幣から図柄や肖像が大きく変更されており、1万円札は肖像が福沢諭吉から40年ぶりに交代して、
日本資本主義の開祖である渋沢栄一が新紙幣の「顔」になるほか、現行では鳳凰が描かれている裏面のデザインも東京駅の丸の内駅舎に変わったとした。

また、5000円札は日本で初めて紙幣の肖像に採用された女性である樋口一葉に代わり、日本初の女子留学生で女子教育に尽力した津田梅子が採用されたほか、裏のカキツバタのデザインも藤の花に変更されたと説明。
1000円札の肖像は野口英世から同じ細菌学者である北里柴三郎へバトンタッチされ、富士山と桜が描かれていた裏面は葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」が採用されたと伝えている。

さらに、新紙幣は額面の数字が大きく印刷されている上、視覚に障害がある人でも判別しやすいように凹凸が施されているほか、3Dホログラムの肖像が付され、紙幣の角度を変えると肖像が立体的に回転するなどの偽造防止技術も取り入れられたと紹介している。

文章は、日本はほぼ20年に1度の頻度で紙幣のリニューアルを行っており、現行の紙幣に注ぎ込まれた技術をニセ札製造者が掌握するかしないかのタイミングで新たな偽造防止技術を満載した紙幣に切り替えることで偽造コストを高め、ニセ札を作っても「割に合わない」ようにしているのだと説明。
また、「今回のリニューアルは新たに即位した天皇に対する手厚い礼遇という意味合いも含んでいる」としたほか、紙幣切り替えによってATMや自動販売機の更新など各種業界に関連需要を生み出し、
低迷している日本経済を振興させる狙いもあると解説。一方で、「ただし、紙幣切り替えが思わぬ経済効果を生む可能性はかなり低いだろう」とした。(翻訳・編集/川尻)

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