特定企業の機器に頼らない新しい通信網「オープンラン」の研究開発を巡り、携帯電話大手の楽天モバイルとNTTドコモが英国企業などと連携する見通しとなったことが11日、分かった。日本と英国の両政府によるデジタル協力の一環で、研究開発に関する情報を共有する方向だ。中国勢が通信分野で存在感を増す中、政府は経済安全保障の観点から米国などとも組んでオープンランの世界展開を急ぐ。

 オープンランは携帯電話の基地局などを整備する際、さまざまなメーカーの機器を接続できる仕組み。これまでは中国の華為技術(ファーウェイ)などが重要部分を一括して手がける事例が多く、供給が途切れたり、中国が情報の流れを握ったりすることへの懸念があった。

 国立研究開発法人の情報通信研究機構(NICT)は2022年10月、オープンランの研究開発に関する提案を公募。その後に楽天とドコモの共同提案を選んだ。関係者によると、政府はこの事業を担う企業を英国の企業や研究機関との連携対象にする方針だ。

2/11(土) 15:36配信
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