2023年2月22日 22時07分

22日午後、鹿児島県のトカラ列島にある臥蛇島沖の日本の排他的経済水域で、
中国のさんご漁船が日本の許可を受けずに操業していたとして、第10管区海上保安本部がこの漁船の船長を逮捕しました。

第10管区海上保安本部によりますと、22日午後1時過ぎ、トカラ列島にある臥蛇島の西の沖合で、
哨戒中の航空機が中国のさんご漁船1隻を見つけました。

漁船が航行していたのは日本の排他的経済水域の中で、
航空機からの連絡を受けて現場に向かった巡視船3隻が海中に網を入れてさんご漁を行っているのを確認したということです。

巡視船の海上保安官が、漁船に停止を求めて乗り移り、
午後4時40分ごろ中国人の船長の胡品龍容疑者(58)を許可を受けずに操業していた疑いでその場で逮捕しました。

海上保安庁は捜査に支障があるとして認否は明らかにしていません。

日本の排他的経済水域で許可を受けずに操業していた外国の船が検挙されたのは、
鹿児島県内では3年前の1月、トカラ列島の宝島の沖合で韓国漁船の船長を水産庁が逮捕して以来です。

このときは、刑事事件の保釈金に当たる担保金の支払いが韓国側から約束されたため船長は釈放されています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230222/K10013988711_2302222308_0222230921_01_04.jpg

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230222/k10013988711000.html