K-POPなどの「韓流」カルチャーをラジオDJやイベント司会などを通じて20年以上にわたり日本に紹介してきた古家正亨さんが
自らの半生を振り返った新著『K-POPバックステージパス』(イースト・プレス)。
草の根の日韓関係も政治・外交関係に翻弄されながら、今や多くの若者がK-POPアーティストを目指して韓国に渡る時代となりました。
インタビューの後編は、次の世代に託す願いを語りました。(文:吉野太一郎 写真:斎藤大輔)

―古家さんの新著『K-POPバックステージパス』は2010年のKARA日本上陸の場面で終わりますが
その後もBTSが登場するなど、K-POPの勢いはさらに増していきますよね。

 そうですね。ただ、この本は「K-POPバックステージパス」というタイトル通り、僕を介した韓国のエンタテイメント史を振り返るという基本のコンセプトがあり
KARAや少女時代という、いわゆるK-POPアイドル「第2世代」が日本の人気を獲得して以降は、YouTubeやSNSの時代ですから
それ以降の情報はネット上にいくらでも転がっているので、僕が書く必要はないと思ったんですよ。

 逆にその2010年までが、意外と知ってるようで知らないことが多い。転換点までの間に、どういった方々がどんな努力をしてきて、こういう下地を作ってきたのか。
そういう経験をした人たちが、今は芸能界のトップに立って
経験を生かして大きなビジネスに転換できていることに意味があると思ったので、ここで止めさせてもらったんです。

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好書好日 2023.02.27 https://book.asahi.com/article/14843771