韓国、中国、日本で今後、サンマを食べる機会が減りそうだ。地球温暖化で北太平洋からサンマが姿を消し、日本のサンマの価格は10年前に比べ7倍以上高騰した。

26日、聯合ニュースなど韓国各紙は、日本の水産庁やメディア報道をもとに、日中韓と台湾、ロシア、米国など9カ国・地域が加入している北太平洋漁業委員会(NPFC)がNPFCの年次総会が24日までの3日間北海道札幌で開催され、今年から2年間、北太平洋のサンマ漁獲量の上限を大幅に削減することで合意したと報じた。

これにより、サンマの漁獲量は昨年の33万3750tから25%減の25万tになる。NPFCは稚魚保護のため、一定水域内の6~7月のサンマ漁を禁止し、漁獲期間も180日以内に制限した。

サンマは日本でも韓国でもよく食べられる国民的な食材だが、漁獲量の上限が大幅に減少したことで、日韓両国でも希少価値が高まった。 日本は8月以降、冷たい海流に乗って日本近海に集まったサンマを漁獲してきたが地球温暖化などによる海水温度や海流の変化で、排他的経済水域(EEZ)ではなく、北太平洋の公海で獲れるサンマに頼っている状況だ。

韓国も2018年までEEZで2943tのサンマを漁獲していたが、2019年からはその量が激減し、公海上で漁獲するサンマの数も減っている。NPFCによると、2008年に61万8319tに達した加盟国のサンマの漁獲量は、2021年には9万2206tとなり、すでに85%も減少している。

サンマの乱獲も問題視されている。読売新聞は「中国と台湾は2000年代以降、公海で大型船舶を動員して漁獲量を大幅に増やし、サンマの資源量が減少するのに悪影響を及ぼした」と指摘した。

サンマの漁獲量が減り、価格も急騰している。日本全国さんま棒受網漁業協同組合によると、昨年のサンマの市場価格は10年前より7倍以上上昇したという。

影響はサンマ以外にも及ぶ。やはり韓国でもよく食べられるサバやイワシも漁獲量が激減しており、食卓から姿を消す恐れがあるという。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは以下のようなコメントが投稿されいている。(※ネイバーニュースコメント参照)

「そう聞くと、なんかサンマの缶詰が急に食べたくなったな」
「安いからいっぱい食べてたのに残念だな。健康にも良かったのに」
「ツナ缶よりサンマ缶の方が高くなったな」
「中国のせいだな」
「サンマはあまり食わないな。韓国人なら太刀魚かサバを食え」
「最近、そういえばサンマ食ってないね」

以上 コリアエコノミクス編集部

コリアエコノミクス 2023年3月26日
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