0001仮面ウニダー ★
2023/03/28(火) 08:08:33.16ID:r3jL+Pzp厳しい封鎖や隔離を伴う「ゼロコロナ」政策で大混乱を経験した住民たちの間では、国外移住を検討する動きが出ている。(上海支局 田村美穂)
上海近郊の都市から市内に通勤する会社員の女性(35)は今夏、欧州に移住する。移住費用は約5000万円と高額だったが、10年以上働いてきた貯金などで工面した。都市封鎖を経験して、
「中国から抜け出さない限り、幸せにはなれないと確信した」からだ。
昨年3月28日に始まった封鎖は約2か月に及んだ。住民生活は大混乱し、食料不足に怒った住民と当局者が衝突。当時市のトップだった 李強リーチャン 首相は視察時に住民から激しい罵声を浴びた。
医療も崩壊し、コロナに 罹患りかん しても病院で診察を拒まれ、死亡した人もいた。勤務先は休業となり、毎日自宅で過ごした。
女性は海外留学の経験があり、当たり前の自由が中国にはないことを肌身で知っていた。中国の警察の不正を告発しようとして、逆に警察に拘束された同僚もいた。
女性は「政策が極端なうえ、批判は許されない。この国では自分の未来が描けない」と胸の内を打ち明けた。
上海を拠点とする移住仲介大手「YMG全球顧問集団」によると、2022年の移住相談は前年比2倍に急増した。以前は移住者の大半が50歳代以上だったが、
コロナ禍の20年以降、40歳代が増え、20~30歳代の若者も目立ち始めたという。
香港メディアによれば、22年の1年間に国外に移住した中国人は約1万800人に上る。関係者は「都市封鎖の経験が移民増の背景にある」と指摘する。
ただ、移住には多額の費用がかかる。中国のSNSでは、移住関連の投稿に、「(資金がなく)ビザを取れない」と嘆く書き込みは多い。
上海の30歳代の自営業男性は都市封鎖の際、自宅マンション前に突然、鉄柵が設置され、一歩も外に出られなくなった。
市からの配給も滞り、家にあった食料で何とか食いつないだが、「囚人になったようだった」と振り返る。
男性も本気で移住を検討したが、資金面で諦めた。男性は「移住したくても、諦めざるを得ない人も多い」と沈んだ表情で話した。
読売新聞 2023/03/28 06:50
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230328-OYT1T50039/