【NEWSIS】3歳の子どもに強制的に覚せい剤を吸わせたベトナム人の男が現地公安当局に逮捕された。VNエクスプレスなどの現地メディアが28日、報道した。

 報道によると、ホーチミン市公安当局はレ・バン・バム容疑者(44)を麻薬所持および児童虐待容疑で逮捕し、取り調べているとのことだ。バム容疑者は交際相手グエン・タオ・グエン容疑者(23)の3歳の息子にメタンフェタミン(覚せい剤)を強制的に吸わせた容疑が持たれている。

 2人は「面白半分で子どもに一度だけ覚せい剤を吸わせた」と供述している。バム容疑者は公安当局で受けた麻薬類検査で陽性、グエン容疑者の息子は陰性だったが、市立小児病院で安静にしている。

 2人の犯行は、犯行現場を撮影した動画を被害児童の実父A氏が公開したことで明らかになった。A氏が公開した20秒間の動画には、子どもが覚せい剤の煙を吸い込む姿が写っていた。A氏はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のグエン容疑者のアカウントでこの動画を見つけ、これを拡散して助けを求めたという。

 この動画がインターネット上で波紋を呼ぶと、ホーチミン市児童権利保護協会代表が公安当局側に対し、家庭内暴力および薬物使用が疑われる児童を保護するよう緊急支援を要請した。その後、捜査に着手した公安当局は夜、住居地で容疑者たちを逮捕した後、現場で麻薬類などを証拠として押収した。

 A氏は「グエン容疑者とは2018年に結婚し、子どもが2人生まれた。しかし、2年前に確執があり、グエン容疑者が子ども2人を連れて家を出た」「その後、薬物常習者と一緒に暮らしていることを知り、とても心配していた」「動画は4-5カ月前に撮影されたものだ」と説明した.

クォン・ソヨン記者

NEWSIS/朝鮮日報日本語版 2023/03/29 07:17
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