現代自動車はトヨタとかより平均年収高いが、他の韓国企業はもっと高いので、退職者が後を絶たない

Bさんは「後輩ができて一番情熱的に働きはじめる10年目前後の代理(平社員の上、課長の下の職級)や課長の初年次が多く離職している。一緒に入社した80人ほどの同期のうち、半数がすでに退社した」と述べた。2014年に入社し今年3月末に退社したCさんも、「入社1~2年目の新入社員が辞めていくことは以前からよくあったことだが、最近は経歴を十分に積んだ中堅の職員が多く離職しており心配」だと述べた。

 退社者たちは、不十分な成果補償体系にも繰り返し言及した。8年以上勤務した後、今年上半期に退社したDさんは、「これまでの社員・代理級に対する金銭的な補償がありえないほど少ない」と述べた。Bさんも「基本給が低く成果給が多いゆがんだ賃金構造のため、8年目の年俸が7000万ウォン(約740万円)台にとどまっており、責任級(課長・次長に相当)に昇進した時に2000万ウォン(約210万円)上がった後、また止まった」としたうえで、「一生懸命に残業するのがバカらしくなった」と述べた。