優勝し、チャンピオンベルトも授与

 海上自衛隊は2023年4月7日、鹿児島県の鹿屋航空基地に所在する第1航空隊のP-1哨戒機部隊が、アメリカ海軍主催の多国間共同訓練「シードラゴン2023」において輝かしい成績を収めたと発表しました。

「シードラゴン2023」はグアム島のアンダーセン空軍基地を拠点に行われた対潜水艦戦(ASW)競技で、3月13日から(演習は15日から)30日まで、約2週間の日程で開催されています。

 参加国はアメリカと日本のほかに、カナダ、インド、韓国の5か国で、アメリカとインドは最新のP-8「ネプチューン」哨戒機で、カナダはCP-140「オーロラ」哨戒機で、韓国は海上自衛隊も多用するP-3「オライオン」哨戒機で参加していました。

 演習では、グアム島の周辺海域を使って、航空機の搭乗員が空中から敵潜水艦を模した訓練用ターゲットを発見し、
正確に攻撃できるかを判定しており、対潜水艦戦闘で様々な能力が評価される競技会という形式で、しのぎを削ったとのこと。

 アメリカ海軍の説明によると、海上自衛隊は4回の攻撃でシミュレートされた魚雷の展開速度と精度で高いスコアを獲得した結果、参加5か国のなかで最も優秀であると判断され、見事優勝の栄冠に輝いたそうです。
なお、これに伴い第1航空隊にはチャンピオンベルトが授与されています。

 海上自衛隊によると、本演習に我が国の固定翼哨戒機が参加するのは、今回で4回目とのこと。
今回の快挙に関して「野球(WBC)と時を同じくして、『対潜戦』でも世界一となり、我が国の潜水艦への対処力の高さが証明された瞬間でもあります」と公式ツイッターで述べています。

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乗りものニュース編集部
4/10(月) 11:42配信
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