【北京=三塚聖平】中国外務省の汪文斌(おうぶんひん)報道官は11日の記者会見で、中国とロシアが軍事的協力を強めていることに「重大な懸念」を示した日本の外交青書について、「中国の脅威を誇張し、中国の内政に理不尽に干渉している」と反発した。

汪氏は「日本は誤ったやり方を正し、挑発と陣営による対抗を作り出すことを止めるよう求める」とクギを刺した。習近平政権は、日本が米国と連携して対中圧力を増しているとして、いらだちを強めている。

林芳正外相は11日の閣議で、令和5年版の外交青書を報告。日本周辺で中国とロシアが軍事的協力を強めていることに関して「日本の安全保障の観点から重大な懸念を持って注視していく必要がある」と明記した。

産経新聞 2023/4/11 17:29