トンスル(??、糞酒、Ttongsul)は、人糞を使った朝鮮半島
(韓国・北朝鮮)の薬用酒[2]。韓方薬。かつては人糞を乾燥
させ粉末を「ヤインゴン, (???/野人乾)」[3]、それを煎
じたものを「ヤインゴンス, (????/野人乾水)」と呼んで
いた[3]。

李氏朝鮮の医書である『東医宝鑑』は、鳥肉や獣肉で食中毒
になった時は人糞汁、 毒キノコ中毒には人糞一升、重病者
に人糞を食べさせることが秘宝とされていた。
朝鮮の歌歌いは、喉のために人糞を濾過した糞水を飲んでい
た[4]。

トンスルは朝鮮半島内の地方によって作り方に差異がある一
種の民間療法であり、「骨折・打撲・腰痛に効果がある」と
信じられた伝統酒として嗜まれきた。韓国では1960年代中盤
からの経済発展以降は次第に飲む人が減ってきているため
、2010年代には若い世代には廃れかけている。
2017年の現代ドラマで娘が怪我させた人のお見舞いに親が治
療薬として持ってきて、知らずに飲まされた若い人がショッ
クを受けて寝込むも目が覚めると怪我が全快する描写がなさ
れている。2013年には製造動画が取材され、2020年には嫌悪
食博覧会に展示された[1][5][6][7][8][9][10][11]。