韓国で、市場に流通している海苔製品から、人工甘味料が基準値を超えて検出され、販売中止とともに回収措置が取られた。

28日、韓国の食品衛生機関である食品医薬品安全処(食薬処)は、京畿道龍仁市に所在するS社の「コプチャントルキム(岩海苔)」と忠清南道洪城郡に所在するF社の「コプチャンチェレキム(在来海苔)」に人工甘味料を不正に使用した事実が確認されたと明らかにした。

クリアフードの「コプチャントルキム」では人工甘味料が基準より超過検出され、ソルメFN社の「コプチャンチェレキム」ではサッカリンナトリウムが検出された。

食薬処は、自然水産物である乾燥海苔にはサッカリンナトリウム、アセスルファムカリウムなどの甘味料を使用できないように規定しているが、特有の甘味を加えるために違法に使用する製品が持続的に摘発された。

昨年、食薬処がオンライン・オフラインで販売されている海苔339件を回収・検査した結果、海苔16件から甘味料が検出された。

人工甘味料は食品に甘味を付与する食品添加物だ。それぞれの推奨摂取量に合わせて摂取する場合、人体に大きな問題はないとみられている。

ただし、外国では人工甘味料を長期的に過剰摂取する場合、腸内細菌が病気になり、健康問題が発生する可能性があるという研究結果も出ている。

回収・販売中止された製品を購入した消費者は、摂取を中止し、製品に表示された顧客センターに問い合わせるか、購入先に返品する必要がある。関連詳細情報は食品安全国のホームページで確認できる。

これに先立ち、食薬処は先月26日、キムパプ(海苔巻き)用に調理されたごぼう(塩ごぼう)から基準値を超える保存料が検出され、販売中止と回収措置を行った。世宗市延営面に位置する大昌農産が製造したキンパブごぼうから保存料(パラオキシ安息香酸エチル)が基準値に不適合であることが確認された。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは以下のようなコメントが投稿されいている。(※ネイバーニュースコメント参照)

「最近の海苔は昔と違って本当に美味しいのが無い。海苔の味じゃない」
「庶民の食べ物である海苔に添加物を盛り過ぎる業者は厳しく処断しろ」
「市中に流通するマッコリは全部サッカリンで甘くしてるんだが、なぜ取締らない」
「頼むから出荷する前に検査してくれ」
「サッカリンも人体には無害だろう。人口だからって天然と異なり人体に摂取できないかのように言うのは変だ」
「要は人体には無害だが、規定上駄目だという事か」

以上 コリアエコノミクス編集部

コリアエコノミクス 2023年4月28日
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