Record China 2023年4月29日(土) 21時0分

2023年4月20日、中国のポータルサイト・今日頭条に日本のアニメ「推しの子」がいかに衝撃的かを紹介する文章が掲載された。
(※本記事には一部ネタバレを含みます)

4月に入り新たなアニメシーズンを迎えたことについて、文章は「アニメ市場の『争奪戦』が過熱し始めている。
各アニメ制作会社は、自分たちの作品をより多くの人に視聴してもらおうと、視聴者の注目を奪い合うようになった」とした上で、
「推しの子」は注目を集めている作品の1つだと紹介。
その独特なストーリーと魅力的なキャラクターで視聴者たちに深い印象を与え、公開された途端に新シーズンを席巻する勢いを見せているとした。

「推しの子」は赤坂アカ氏(原作)、横槍メンゴ氏(作画)による漫画作品で、今春にアニメ版の放送が開始された。
主人公の青年が死後に推していたアイドルの子どもに生まれ変わるという“転生もの”で、芸能界の裏事情に関する描写やサスペンス要素が話題の作品だ。

文章は同作の第1話が90分を超えることについて、「通常のアニメはオープニングとエンディングを含めて25分程度。
1話あたりの基準と比べると視聴者にとってはうれしく、十数分程度のショートアニメは比較するまでもない。
単行本第1巻のインタビュー部分を除いた全ての内容が盛り込まれたこの回は、視聴者への出血大サービスでありウィンウィンだ」と述べた上で、
「まず制作陣が大きな自信を持っている。『鬼滅の刃』ができるなら自分たちもいけるという具合だ。
次に、視聴者の年齢層はやや高めだ。第1巻のほとんどの内容は主人公の子どもの頃の物語で、もし話数を分けるとだれてしまう。
期待を高める視聴者が鑑賞をやめることにも繋がる。制作陣はその点を熟慮していることがうかがえる」と指摘した。

また、日本で「推しの子」の宣伝が十分行き届いていることに言及。
日本の都市部のいたる所でメインキャラクターの星野アイの特徴的な星形の瞳や、素晴らしい宣伝ポスターを見ることができると伝えた。

加えて同作に関する情報はネット上で、まるで「ウイルスのような速度」で拡大していると説明。
「大手企業が力を入れてリソースを割き、自分たちの売れっ子タレントを推し出すようなマーケティング戦略ではないだろうか。
『推しの子』制作を担当する株式会社動画工房の、世間を驚かせたいという決意が見える」と分析し、
「今シーズンであれば、個人的には『天国大魔境』というSF系のアニメが好きなのだが、どうしても『推しの子』の宣伝の勢いに負けて、
見なければ絶好の機会を逃してしまう気がした。そのため、負けるのであれば潔くという考えのもと、迷いなく『推しの子』のファンになった」と付け加えた。

文章は、「推しの子」原作者の赤坂アカ氏は視聴者の需要をよく理解していると指摘。
転生アニメであり、サスペンス要素もある「推しの子」のような作品を待っていたとした上で、
「第1話の最後は、漫画を読んでいない多くの視聴者を驚かせると信じている。私は泣かされた上、
大々的に宣伝されているのは星野アイなのに、どうして初回で亡くなったのか?これは男性主人公の復讐劇なのだろうか?と感じた」と述べた。
また、作中のキャラクター設定や雰囲気については、「若いのに未婚で子どもがおり、過去のスターの酒の場にも付き添い、
子役の時から大物の風格、作中の演出陣は出演者が誰だか知らないし関心もない…。
現実世界でも知られている芸能界の暗黙の了解だが、実際に画面に映し出されると、また違った感想を抱かせる」とした。
ー後略ー
(翻訳・編集/柳朱音)

全文はソースから
https://www.recordchina.co.jp/b913232-s25-c30-d0035.html