遺族の要請により姓名など非公開
https://img.hani.co.kr/imgdb/japan/news/resize/2023/0503/168305517958_20230503.JPG

 日本軍「慰安婦」被害女性が死去した。享年91。これで、政府に登録されている生存「慰安婦」被害女性の数は1桁になった。

 「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」は2日、「日本軍性奴隷制の被害女性のお一方が私たちのもとを去った」と明らかにした。
昨年12月26日に日本軍「慰安婦」被害者のイ・オクソンさん(93)が健康の悪化で死去してから、わずか4カ月あまり。
この日亡くなった「慰安婦」被害女性は、これまで本人の意思により名前などの個人情報を明らかにしていない。
正義連は「これまで右翼団体は『慰安婦』被害女性たちが亡くなると水曜日の会場で被害女性の名前を印刷し、2次加害を事としてきた。
被害女性と遺族の意思により、すべての葬儀手続きは非公開で行われる」と語った。

 政府に登録されている240人の日本軍慰安婦被害者のうち、これまでに死去したのは231人で、生存しているのは9人。
年齢は90~95歳が8人、96歳以上が1人。平均年齢は94.4歳。正義連のイ・ナヨン理事長は「高齢の『慰安婦』被害女性たちが急速に亡くなっていっている中、
政府は日本の岸田首相と韓日首脳会談を推進し、日本はいかなる責任も認めず、被害者は謝罪も受けられずにいる」、
「日本は被害者が生きているうちに責任を取る姿勢を示すべきだ」と語った。

 女性家族部は哀悼の意を表した。キム・ヒョンスク女性家族部長官は報道資料を発表し、
その中で「日本軍『慰安婦』被害者の方々が安らかな余生を送れるよう細心の注意を払い、名誉と尊厳の回復のための記念事業も持続的に推進する」と表明した。
コ・ビョンチャン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

登録:2023-05-03 04:19
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/46634.html