・「日本のコンビニ」が大好きな韓国人…一体、なぜ?
ー中略ー

 じつは今回の旅行者のように日本に旅行した際に、日本のコンビニやスーパーを楽しむ韓国人がいま増えている。
ちなみにうちのカミさんは韓国人だが、日本のスーパーとコンビニとホームセンターが大好きだ。

 いま韓国から日本への旅行者が急増しているが、東京、京都といった観光地をめぐるだけではなく、日本の地方都市をめぐる人たちも増えている。
そうした旅行者の中には、日本のコンビニやスーパーなどにまで目を広げて、日本の良さを細かいところまで満喫する人たちが増えているのだ。

私が韓国で「居酒屋」に行かないワケ

 反対に、私のところには日本から韓国に遊びに行った友人、知人からメッセージが入ってくることも増えている。

 先日の内容は、「豊璋先輩、コロナ禍前に来た時のお店に来てるんですが、サムギョプサルが1人前1000円だったのが1600円になってます(驚)」というものだった。

 確かにいまの韓国では「お値打ち感」を感じられるお店はほとんどなくなったのかも知れない。
実際、私の著書『それでも韓国に住みますか』でお世話になった担当さんも、ご夫婦で韓国旅行に行き、連絡をしてきてくれた。
「豊璋さん、ソウルで居酒屋に入ってだし巻き卵が2500円ってあり得ないですよ」と……。

 確かに韓国の居酒屋は割高だ。韓国食堂に比べて、2ランクほど格が上がった値段設定だ。

 私も日本人会の会食であったり、招待された時でなければ、韓国では居酒屋には行かない。

・「値上げ」が止まらない韓国

 10年前までも韓国の居酒屋で納豆(ネギのみ)が800円したことがあった。今では納豆は高いお店で1500円というお店があるくらいだ。

 納豆に関しては日本が異常に安すぎるのだが、韓国のスーパーで買っても100円(1パック)の商品を800円~1500円は納得がいかない。

 最近では大衆的な韓国料理も値上がりしている。

 たとえば、これからの季節、女性に絶大な人気の「豆乳冷麺」。これもソウル市庁駅の近所に老舗の名店があるが、
そこも10年前は800円だったのが、最後に食べた1年前で1300円だった。

 豆乳と麺以外何も具は入ってなく付け合わせの白菜、大根のキムチのみでこの価格なのだ。

 カンナムの自宅近所の飲食店もこの2~3年で1人前300円から500円の値上げをしている。

・韓国人も驚く「日本」の暮らしやすさ

 4月中旬に日本に出張に行ってきた韓国人の自動車コラムニスト朴車運(パク・チャウン)氏が私に言ってきたのが、
「韓国で食べるサムギョプサルより、新大久保の方が10倍美味いです。5日間の滞在で3回も行ってしまいました」と言うのだ。

 サムギョプサルの肉は豚バラの脂身が多い部分で、脂身が美味しくなければいけない。
日本には豚でさえブランドが多く、脂身の甘味はスーパーの細切れでさえ韓国とは雲泥の差だ。

 そんなまったく別物と言ってもいい肉でのサムギョプサルなら、韓国より美味しいのは当たり前なのだ。
ちなみに私は韓国で日本人をアテンドをする際、肉類(牛、豚、鶏)のリクエストには必ず「日本のご近所で食べた方が10倍美味いですし安いですよ」と告げている。

 日韓関係が急速に改善され、今後も日韓の行き来は今以上盛んになるだろう。

 訪日する外国人にとって隅々まで行き届いた日本はどこに行っても魅力のあるものが多いはずだ。
それは高くても安くても、目に入る物すべて楽しく思えると国が日本だと思える。

 物価も海外のアメリカやソウルに比べてまだお値打ち感もある。
そんな日本を見て、韓国が今後何に魅力を見出して訪韓客を楽しませられるのかと考えると私は一つもアイデア出てこない。
それはやはり日本という観光資源豊かな国を知っているからだろう。

・韓国は「日本を超えた」の“落とし穴”
ー後略ー

豊 璋(在韓国コンサルタント)
5/12(金) 7:33配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/fea181a2750d399823ddb59ed3ad452523bd8d75