ミャンマー西部ラカイン州に大型サイクロン「モカ」が上陸し、米政府系のラジオ自由アジア(RFA)は16日、
イスラム教徒少数民族ロヒンギャの難民キャンプなどで約400人が死亡した可能性があると報じた。
民主派の挙国一致政府(NUG)の推計としている。行方不明者も多数出ており、被害はさらに拡大する恐れがある。

サイクロンは14日、ラカイン州に上陸。家屋など建物の倒壊のほかに、洪水や地滑りがあった。
RFAによると、犠牲者の多くは妊婦や子供、年配者だという。

多くの住民が避難せず洪水で流されるなどしたとみられている。
ラカイン州を含む広い地域では通信回線の遮断が続いており、被害の実態が明らかになるには時間がかかる可能性もある。

NUGは声明で「大規模な人道的惨事になる恐れがある」として国際社会に支援を求めている。(共同)

2023/5/16 23:02
https://www.sankei.com/article/20230516-4KD35W57QFJWJLFANCPO35NBUI/