【ワシントン=大内清】米司法省は26日、中国政府が邪教とみなす気功集団「法輪功」の在米信者らを圧迫する工作の一環として
米徴税機関の内国歳入庁(IRS)職員に賄賂を渡そうとしたなどとして、
西部カリフォルニア州に住む中国政府の工作員の男2人を逮捕したと発表した。

起訴状などによると、容疑者2人は、法輪功信者が運営する団体に適用されている税務上の減免措置を無効化することを画策。
今年1月から5月ごろにかけ、同団体に不正があるとIRSに通報した上で、IRS職員を装った捜査員に賄賂として現金5千ドル(約70万円)を渡し、
同団体への監査が実現すればさらに多額のカネを支払うなどと持ちかけた疑いがある。
賄賂の現金は、容疑者の一人が帰国した際に中国政府から受け取って米国へ持ち込んだとみられる。

ガーランド司法長官は同日、「中国政府は、自身を批判する者を標的にしようとして失敗した」と述べ、
中国による米国内での工作活動を厳しく取り締まる姿勢を強調した。

2023/5/27 08:42
https://www.sankei.com/article/20230527-SNM6TNE5RBNR5OK3MUJTGFHRHE/