0001仮面ウニダー ★
2023/05/30(火) 07:24:46.62ID:euv2ww0tー前略ー
・少なくとも全体の5~10%が偽データ含む論文
フィナンシャル・タイムズ(2023年3月28日付)によれば、英語で「ペーパー・ミル」(論文製造所)と呼ばれる闇業者による捏造方法はさまざまで、
関係のない研究で発表された細胞培養の画像を盗用したり、複製した画像を加工・削除したり、
違う画像だと思わせるために反転させたものや、仮説に合わせてデータを改ざんし、正しい実験結果のように見せかけるものもある。
英国の生物医学の専門出版社「スパンディドス」が、中国から大量に寄せられる論文を「不正検知」したところ、
論文の5?10%が偽データだと判断して、受領を拒否したとされる。
また、英国の「出版規範委員会(COPE)」は、世界の学術出版社の規範・ガイドラインを制定し、編集者や出版社にアドバイスする非営利団体だが、
2022年に行った調査の結果、中国の闇業者が世界全体で得ている収益は、少なくとも年間10億ユーロ(約1480億円)にのぼり、
おそらく実際にはそれ以上に達しているものと推測している。
・闇業者がはびこる理由
なぜ中国でこのように論文代行・捏造業者が跋扈するのか。
中国では、研究者が研究機関や大学に就職したりキャリアアップしたりするためには、学術雑誌に掲載された論文数が重要で、
「質より量」が求められる。そのため、多忙な医学者や海外留学中の研究者、
就職を希望する若い研究者などが、闇業者に依頼して論文を捏造することが増えているのだという。
無論、中国でも社会問題になっている。最も迷惑を蒙るのは、誠実な研究者だ。
彼らの中には自分の論文が知らぬ間に闇業者の宣伝広告に使われて、怒り心頭に発している人もいる。
上海・澎湃新聞ネット(2017年2月16日付)によれば、中国人民大学の研究者から提供された情報をもとに、
「瑞達修士論文ネット」という闇業者のサイトを調べたところ、同大学の研究者数人の論文が無断で掲載され、宣伝広告に使われていることが分かった。
澎湃新聞が客を装って取材したところ、「大学の図書館のデータベースから引用しただけです」と、平然と答えたという。
「瑞達修士論文ネット」の広告には、「中国の十大論文制作ネット」「最優良ブランド」「八年来の論文作成スペシャリスト」などの文言が並び、
数百件の研究機関の雑誌にリンクしていることを実績として掲げていた。
その中には、SCI(米国の科学情報研究所ISIによる科学技術分野の学術データベース)や、CSSCI(中国の人文社会科学分野の最高学術データベースで、
法学、管理学、経済学等、 社会科学に特化した25分野を対象とし、被引用文献100万件、引用文献1000万件を収録)、
北京大学刊行物、科学技術統計の主要な刊行物、国家レベルの刊行物などがあり、
教育、マネージメント、経済、中国語、法律、歴史、政治、メディア、コンピュータ、電子情報、科学工業など、幅広い分野を網羅し、
「これらを駆使して修士論文を代行執筆しています」と、堂々と宣伝していた。
・論文の出来に不満なら「全額返金保証」
料金も”良心的価格”を謳っている。
「当社は依頼時に預り金はいただきません。論文の完成時に料金を支払っていただくシステムになっていて、安全保証つきです」
そして、一流サイトの「タオバオ」で取引することで、オークションサイト同様、完成した論文を顧客に引き渡した後、タオバオから料金を引き渡されることで、
「高いブランド力のある良心的な会社なのです」と自慢した。料金は、1000字で200元。5万字なら約40日で完成するともいう。
ー後略ー
全文はソースから
2023.5.30(火)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/75344