韓国サッカー界に陣収差別問題が勃発した。Kリーグで首位独走中の蔚山の選手4人、マネジャーらがSNSで、肌がやや黒い韓国人選手をタイ人選手にたとえて笑いのネタにするようなことがあり、同国内で批判を受けている。

 クリンスマン監督率いる韓国代表は、12日に釜山で集合し、初練習を行った。本来なら、代表練習や孫興民(ソン・フンミン=トットナム)が話題を独占するはずだったが、13日の韓国最大手ポータルのサッカー関連記事1~4位は、この差別問題の記事が並んだ。

 SNSで蔚山の選手が、色の黒い同僚の韓国人選手が試合で活躍したことで「東南アジア枠は力強い」と書き、それに複数選手らが書き込みで反応。書き込みはエスカレートして、タイ出身でKリーグでプレーし、現在はタイに帰国した選手の実名まで載った。

 この行為が人種差別と判断され、選手らは批判の中心に。さらにその中の2人は、今回の韓国代表メンバーにも招集されている。Kリーグと蔚山は、懲罰委員会を開き、今後の処分を決める予定。しかし韓国内では「こんな選手に代表の資格はない。サッカー選手の資格もない」など、厳しい意見が続いている。

 韓国サッカー協会(KFA)も今回の差別問題を重く見ており、Kリーグと蔚山からの報告書を検討し、代表2選手の処分を決める予定だ。最近、ブラジル代表でレアル・マドリードFWビニシウスがスペインで人種差別を受け、サッカー界全体が悲しんだだけに、韓国でも重い処分になる可能性がある。

https://news.yahoo.co.jp/articles/07d274c38a3406f991d51ae1b28fd600d497b420