2023年6月15日、香港メディア・香港01は、北京に本部を置くアジアインフラ投資銀行(AIIB)のカナダ人職員が辞任したことについて、同銀行の内部関係者が告発内容は事実と異なると反論していることを報じた。

記事は、AIIBのグローバル広報責任者だったカナダ人のボブ・ピカード氏がAIIBを批判して14日に辞任し、身の安全を確保するために日本に赴いたと紹介。

同氏が辞任した直後にカナダ政府もAIIBとの関係を凍結することを発表しており「事件はカナダと中国の関係を再度悪化させることになりそうだ」と伝えた。

また、ピカード氏がAIIBについて、中国共産党員に支配されており、そのメンバーであることがカナダの国益に反するとの批判を展開し、「愛国的なカナダ人」としてAIIBを辞職せざる得なかったとコメントしていること、AIIBの内部組織について旧ソ連のKGB、ナチスのゲシュタポのようだとも表現したことを紹介している。

《中略》

記事は、同氏が1カ月余り前に書面で「銀行内のほとんどすべての部門に中国共産党員がおり、銀行が中国政府の影響を受けることを懸念している」との内部告発を行ったと紹介。

これに対してAIIBの金立群(ジン・リージュン)総裁が告発を受け取った上でフォローアップを行っていることを内部文書の中で明らかにしたとの報道が出る一方で、あるAIIB内部関係者は告発内容について「私が長年従事してきた状況とは異なる。
個人的な観点に基づく不幸な描写だ」と否定、批判したとの報道もみられると伝えた。

(翻訳・編集/川尻)

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身の安全のため日本へ、AIIBのカナダ人幹部の批判に内部関係者は「事実と異なる」―香港メディア
Record China |2023年6月16日(金) 17時0分
https://www.recordchina.co.jp/b915783-s25-c100-d0193.html

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