0001仮面ウニダー ★
2023/07/01(土) 13:56:04.05ID:rfrbN8b9先日、6月14日に岐阜県の陸上自衛隊の射撃場で銃撃事件が発生し、日本全国に衝撃が走った。
ー中略ー
じつはこの事件は、韓国でも話題になっている。
日本では兵役制度がなく、一概に今回の事件と韓国の兵役制度を比較することはできないものの、
やはり韓国でも兵役中の指導をめぐっては時代背景が変わりつつある中で、じつはここへきて難しい対応を迫られている側面があるからだ。
・韓国の「MZ世代」と「兵役」の大問題
「Z世代」の一般的な定義は1990年中盤~2000年後半に生まれた現在10代~20代の若者たちを指す。
韓国ではこれに「M世代」と呼ばれる30代までも含めて「MZ世代」と表されることが多い。
韓国では教育現場や兵役でのこの世代への指導をめぐって、じつはいま指導者側にとって「頭の痛い問題」として切実な悩みになっている。
なにより韓国では、日本と同様に、学校でも教師の体罰など厳しい指導はすぐに問題視される現状がある。
そのため、厳しい兵役生活という環境下において集団生活を牽引していく指導者にとっては、集団をまとめていくことに苦労することが増えているという。
たとえば、兵役生活の場合、寝床など共同の空間を複数人で使用しなくてはならない。
しかし、核家族が進む現在ではそれぞれが個室を持って、プライバシーのある生活をしていることから、
こうした集団生活に慣れるまでに時間がかかるという。
また、親や教師から厳しく叱責されるという経験が少ないため、兵役で初めて先輩や上官からの厳しい態度に接して戸惑うことも多いという。
そこへ過去3年のコロナ禍が追い打ちをかけ、新入り兵士の体力の低下なども問題に挙げられているというのだ。
・「二度と体験したくない」と…
かつては約3年近くあった韓国の兵役期間も、2023年現在では1年半から最長でも2年と短縮されている。
さらに、2019年からは使用時間などに制限を設けて、携帯電話の使用も緩和された。
こうしたことから、40代以上から見ると、現在の兵役は期間も短期化され、規則なども緩くなるなど楽に思えるようであるが、
それでもZ世代からすれば頭ごなしに「今の兵役は楽だ」と言われることには強い反感を感じている。
以前、筆者と同年代の男性から兵役時代の話を聞いた時に、
「先輩兵から『機嫌が悪いから』という理由で殴る蹴るの暴行を受けることは当たり前のようにあった」と平然と答えていたことに、驚きを隠せなかった。
兵役でのしごきのような話は耳にしたことがあるものの、やはり、実際に行って来た人から聞くとそのインパクトは強烈である。
「人格が変わる程つらい」「二度と体験したくない」という声もあったり、兵役についてネガティブなイメージが先行しがちであり、
現に政治家や企業家の子息、芸能人が兵役を不正に逃れる背景にも「兵役はつらく厳しいもの」という現実がある。
・韓国の「銃乱射事件」
韓国でも2014年6月に陸軍に属していた当時22歳の兵役兵が銃乱射事件を起こし、死者5名、負傷者7名という惨事になった。
事件の動機は兵役内でのいじめが引き金になったと言われているものの、事件に至るまで、さらに事件後の後手の軍の対応に批判が集まった。
このほかにも、2005年と2011年にもやはり兵役兵による銃撃事件が起こり、いずれも犠牲者が出ている。
韓国でも陸自3人殺傷事件は「他人事ではない」というわけだ。
ー後略ー
田中 美蘭(ライター)
現代ビジネス 7/1(土) 7:33配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/58702b8b4be5923d20f41303b3a6ff3ab7c7e763