沖縄県の玉城デニー知事が3日から中国を訪問する。
だが、尖閣諸島(同県石垣市)周辺で中国海警局の船が領海侵入などを繰り返している問題について、
中国政府要人らとの会談で取り上げる考えはないという。

尖閣は日本固有の領土であり、沖縄の島である。
それを中国が奪おうとしていることは知事にとって最も憂慮すべき問題のはずだ。にもかかわらず、
訪中時に言及しないようでは中国の不当な行為を容認したと受け止められかねない。

玉城氏は、中国要人との会談で尖閣は日本の領土であることを整然と説き、領海侵入などをやめるよう強く抗議すべきだ。

玉城氏は今回、中国との関係強化を求める日本国際貿易促進協会(国貿促、河野洋平会長)の訪中団に同行する。
玉城氏は県議会で「国貿促の一員として経済、文化交流を図るのが目的」などと説明したが、
尖閣を行政区域とする自治体のトップという立場を忘れてはならない。

玉城氏は県議会で「中国側から『尖閣は中国の領土だった』と言われたらどう対応するか」と問われ、
「発言しないことも一つの対応」と答弁した。認識の甘さに愕然(がくぜん)とする。即座に反論しなければ沖縄の知事失格だ。

玉城氏は4年前の記者会見でも、尖閣周辺で中国海警局船が日本漁船を追い回した問題について
「中国公船がパトロールしているので故意に刺激することは控えなければならない」と述べ、批判を受けて撤回した。

もし訪中時に失言を繰り返せば、国益を損なうのは必至である。
中国側が、玉城知事の不用意な言動を揺さぶりの材料にしてくる恐れもある。

大多数の沖縄県民は、尖閣をめぐる中国の挑発行為を憂慮している。
昨年3~4月に共同通信が行った県民の意識調査では、90%以上が中国船の領海侵入に「危機感がある」と回答した。
健全な県民の危機意識を共有する知事であってほしい。

友好促進は大切だ。

だが、言うべきことをその都度伝えることも同じくらい重要だ。黙っていれば、
挑発を重ねたり侵略しても成功すると中国側が誤解しかねないからだ。

領土意識の強さを常に発信するのは公人の義務と肝に銘じるべきである。

2023/7/2 05:00
https://www.sankei.com/article/20230702-Y7F75FZHANP5DKVTHDEAPIK6AY/

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