0001ばーど ★
2023/08/05(土) 09:14:09.08ID:zD/u9VZMLK-99 Is the Ambient Superconductor of the Summer - The New York Times
https://www.nytimes.com/2023/08/03/science/lk-99-superconductor-ambient.html
カリフォルニア州にあるローレンス・バークレー国立研究所の物理学者であるシネイド・グリフィン氏は2023年8月1日に、LK-99についてのシミュレーションを実施した予備的な研究論文のリンクとともに、オバマ元大統領がマイクを落としている様子の動画をXに投稿しました。
グリフィン氏が投稿した動画は、2016年のホワイトハウス記者会夕食会に出席したオバマ元大統領がスピーチを終える際に、「これ以上語ることはない」というパフォーマンスのためにマイクを床に落とした際のものです。
The New York Timesによると、この「マイク落とし(The mic drop)」に対する反応は熱狂的で、特に一部のXユーザーはこれを物理学における決定的な発見が確認された瞬間だと解釈したとのこと。例えば、あるXユーザーは「なんてこった、ローレンス・バークレー国立研究所はLK-99が本物だと確認したのか?」とつづっています。
アレックス・カプラン氏も、The New York Timesが「LK-99ファンを夢中にさせた興奮と失望のジェットコースター」と形容しているトレンドの波に乗ったXユーザーのひとりです。
ソーシャルニュースサイト・Hacker NewsでLK-99を知ったというカプラン氏は、すぐに「私は今日、生涯で最大の物理学的発見を見たかもしれません。常温常圧の超伝導体が持つ意味を、人々は十分に理解していないと思いますが、それは私たちの生活を完全に変える可能性があるものです」とXに投稿して、興奮を分かち合いました。
記事作成時点で13万3000件のいいねを獲得しているこの投稿により、カプラン氏はソーシャルメディア上で盛り上がりを見せているLK-99ファンの仲間入りを果たしましたが、The New York Timesは「熱狂的なファンのほとんどは専門家ではありません」と指摘しています。例えば、カプラン氏は学生時代にプリンストン大学で物理学を専攻していましたが、記事作成時点では瞬間冷凍コーヒーエキスを手がけるメーカー・Cometeerでコーヒー製品の責任者を務めています。
SNSで熱気が高まる一方で、超伝導や固体物理学を研究している科学者の多くは沈黙を保っており、自分の研究テーマに関心が集まることを素直に喜べずにいます。というのも、この分野の研究が世間を熱狂させることはめったになく、これまでにも多くの未証明の主張が顧みられることもなく消えていっているのに、今回の常温超伝導体の主張だけが異例の大成功を収めたからです。
グリフィン氏はThe New York Timesに、「正しく説明され、この議論に必要だと思われる注意事項を踏まえた上であれば、固体物理学の研究に世間の関心が集まるのは素晴らしいことです」と話しました。
The New York Timesによると、多くの専門家は「韓国の科学者らがこれまでに提供したデータは説得力を欠いている」として、懐疑的な見方を崩していないとのこと。
例えば、メリーランド大学の凝縮物質理論センターの所長であるサンカル・ダス・サルマ氏は、「超伝導について結論を下すのは時期尚早です。データは非常に示唆に富んでいますが、決して説得力のあるものではありません」とコメントしています。
ダス・サルマ氏はまた、凝縮物質理論センターの公式アカウントで、韓国の研究チームが公開した論文の図には不可解な点があり、アパタイトという鉱物の鉛原子の一部を銅に置き換えた物質の抵抗が、純銅などの良導体の金属の約100倍もあることを指摘した上で、「韓国の研究チームがLK-99が超伝導体になったと主張する温度では電気抵抗が低下することはあってもゼロにはなりません」と述べました。
以下全文はソース先で
Gigazine 2023年08月04日 14時55分
https://gigazine.net/news/20230804-lk-99-superconductor-ambient/
■関連ソース
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↓
超伝導とは何なのか?そして常温常圧で超伝導を実現するという「LK-99」とは何なのか&再現実験の結果まとめ
https://gigazine.net/news/20230803-lk-99-superconductor-summary/