南アフリカで開催された中国、ロシア、インド、ブラジル、南アの新興5カ国(BRICS)首脳会議は会期最終日の24日、新たに6カ国をメンバー国として招待することを決めた。議長国、南アのラマポーザ大統領が発表した。加盟期日は来年1月1日。ロイター通信などが伝えた。BRICSの新規加盟は2011年の首脳会議に初めて参加した南ア以来となる。

加盟が認められた6カ国は、サウジアラビア、アルゼンチン、エジプト、イラン、エチオピア、アラブ首長国連邦(UAE)。ブラジルのルラ大統領は「世界人口の47%、世界の国内総生産(GDP)の36%へと規模が拡大する」と述べた。

BRICSは今後、「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国の利益を代表する一大勢力に発展する可能性がある。加盟国拡大の議論を主導した中国には、BRICSを米欧への対抗軸にしたいとの思惑があるとみられる。

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