高市早苗科学技術政策担当相が、25日にオーストリアの首都ウィーンで始まる国際原子力機関(IAEA)
の年次総会への出席に意欲を示した。東京電力福島第1原発処理水の海洋放出をめぐり、
中国は「核汚染水」と呼び、日本産水産物の禁輸を続けている。
高市氏はIAEA総会で、日本の立場を毅然(きぜん)と主張し、自由主義国との連携強化を図る構えだ。

「170以上の加盟国が参加する大変重要な場。
ALPS(アルプス=多核種除去設備)処理水の海洋放出について国際社会の理解を求めていく。
主要国との閣僚級会談でも、わが国の立場を説明し、理解を得ることが必要だ」

高市氏は19日の記者会見で、こう言い切った。

IAEA総会には例年、原子力行政を所管する科学技術政策担当相が出席する。高市氏は昨年、動画メッセージを寄せたが、
今回は「核不拡散体制の維持強化や(ロシアが占拠する)ウクライナのザポロジエ原発について、
IAEAとの連携を相当明確に発信していかなければならないタイミングだ」と語った。

第1原発は今年度、処理水を4回に分けて、大量の海水で希釈して放出している。
8月24日に開始した1回目の放出は今月11日に完了し、周辺海域でのトリチウム濃度は国の基準値を下回ったが、
中国は「核汚染水」と言い続け、日本産水産物の禁輸を続けている。

中国のこうした姿勢に対し、高市氏は世界貿易機関(WTO)への提訴の検討などを視野に、
「対抗措置を検討していく段階に入っていると思う」と語るなど強い姿勢を示してきた。

高市氏のIAEA総会出席意向をどう見るか。

国際政治に詳しい福井県立大学の島田洋一名誉教授は「IAEAも、日本の処理水放出には科学的に安全性を認めており、
いまさら理解を求める必要はない。それより重要なのはG7(先進7カ国)など、自由主義圏の加盟国との閣僚会談だ。
科学的な安全性が分かっていながら日本に揺さぶりをかけている中国に対し、
高市氏には、各国との『戦略的な連携』を深化させてほしい」と期待した。

夕刊フジ 2023.9/20 15:30
https://www.zakzak.co.jp/article/20230920-TC6FJ7LWNRNTNDMQBLBLWB6G5I/

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