韓国が日中韓首脳会議の実現に動いています。

2023年09月23日、韓国の韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理(首相に相当)が訪中し、杭州市内で習主席と会談を行いました。午後16時30分(韓国時間5時30分)スタートで16時59分終了ですので、時間はわずか29分です。

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↑どうでもいいですが、習近平さんはどうしてこういつもつまらなそうな顔なのでしょうか

通訳を入れて話しますので、使えた時間は半分の実質15分ほどでしょう。恐らく取り上げられてもワン・イシューだけ。挨拶をしに行ったとしか思えません。

そもそも韓悳洙(ハン・ドクス)首相は、杭州アジア大会開会式出席のため中国を訪問したのですが、韓国政府は派遣するのは閣僚級としていました。これを首相に格上げしています。

韓悳洙(ハン・ドクス)首相は「中韓韓関係がうまくいってほしいという一つのシグナルとして受け止めてもいい」と述べています。

また、韓国メディアは「韓国が準備中の韓中日首脳会談の早期開催と習主席の訪韓要請に言及したものと見られる」と推測記事を出しています。これは恐らく正鵠を射ているでしょう。

米韓首脳会議、日米韓首脳会議のスグ後に「日中韓首脳会議を実現したい」という動きをしていました。

日米韓首脳会談について、2023年09月19日、韓国外交部は以下のように答えています。

<質問>
日中韓首脳会談の準備のための高官会議の具体的な日程が出たのか知りたいです。
(『メディアペン』キム・ソンジョン記者)

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<回答>
日中韓高官会議は来週09月26日にソウルで開催される予定です。

鄭炳元(チョン・ビョンウォン)外交部次官補が今回の会議を主宰し、日本の船越健裕外務審議官、中国の農融(のう・ゆう)外交部部長助理がそれぞれ出席します。

今回のハイレベル会議では、今後の3国間協力協議体の推進に関連する諸般の事項、3国政府間協力の現状と推進方向などが集中的に議論される予定です。

また、3国間協議会に先立ち、09月25日に3国副局長級会議も開催されます。

⇒参照・引用元:『韓国 外交部』公式サイト「スポークスマン定例説明(09.19)」

25・26日と日中韓首脳会談に向けた露払いの会議が開催される予定です。

中国の外交部の反応も見てみましょう。以下が定例記者ブリーフィングでの毛寧報道官の反応です。

『聯合ニュース』記者:
韓国外務次官は日中韓首脳会談が年内か来年初めに開催されると予想している。日中韓首脳会談に対する中国の立場は?

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毛寧:
中国、日本、韓国は緊密な隣国であり、重要な協力パートナーであり、三国間の協力を強化することは三者共通の利益である。

中国は日中韓協力を重視しており、韓国が三国協力の議長国となることを積極的に支援している。現在、三国間協力に関する一連のハイレベル会合の開催について協議している。

⇒参照・引用元:『中国 外交部』公式サイト「2023年09月22日外交部发言人毛宁主持例行记者会」

日中韓の強力が三者共通の利益になりますかね――という話ですが、中国としても日韓と首脳と会談を行えば、アメリカ合衆国への楔くさびになりますので、無碍には断れないでしょう。

韓国としては、日本を巻き込んで防弾の盾にするつもりです。韓国は、中国からの攻撃で経済的な不利益を被らないために必死でしょう。

中国がどう出るかはまだ分かりませんが、いつものとおり「中国経済が必要だろう?」となだめ、「自由主義陣営国の方に行くんじゃねえぞ」と脅すでしょう。

さて、日中韓首脳会議が実現した際、岸田文雄は習近平に対して「福島処理水放出への非難をやめろ」「日本の水産物への差別的な扱いをやめろ」とはっきり言えるでしょうか。あの増税メガネが。

(吉田ハンチング@dcp)
https://money1.jp/archives/113341