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総統府国産潜水艦プロジェクトチームの座長を務める黄曙光氏(資料)

(台北中央社)台湾初の国産潜水艦試作艦の命名式と進水式が南部・高雄市で28日に行われる。
総統府国産潜水艦プロジェクトチームの座長を務める黄曙光氏は25日までに、
潜水艦部隊の重要な任務は中国軍が台湾を包囲できないようにすることだとの認識を示した。

安全保障政策に関する総統諮問機関、国家安全会議の諮問委員も務める黄氏は潜水艦の調達目標について、
2025年に3隻、27年には4隻を目指すと説明。将来的には潜水艦部隊が台湾南西海域で自国の領土を守る任務に就くだけでなく、
台湾南東や東部の海域、さらには北東部・宜蘭県蘇澳と与那国島の間の海域にも配備可能になるとし、
目的は台湾包囲を狙う中国軍を中国の防衛ライン「第1列島線」に入らせないことにあると強調した。

また、台湾北部の海域が封鎖されれば、中国軍にとって台湾とフィリピンの間にあるバシー海峡やバリンタン海峡は
フィリピン海に進入する際の重要な航路になるとし、
台湾にはこの二つの海峡の航路を守れるだけの潜水艦部隊や水上兵力が必要だと語った。

黄氏は潜水艦を自主建造する目的は攻撃ではなく、台湾の沿岸海域の防衛だと強調した上で、
海軍が建造を監督し、台湾国際造船が設計と製造を担うことの主な目的は、国防産業を国内にとどめおくことだと説明した。

試作艦は「海鯤」と命名される。7月初旬に受領部隊が編成された。
黄氏は2024年末までの海軍への引き渡しを目指す考えを示した。
(温貴香/編集:田中宏樹)

2023/09/26 12:13:13
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