中日スポーツ 2023年9月29日 12時34分

 29日から中国で建国記念日にあたる「国慶節」などの大型連休が始まった。
東京電力福島第一原発の処理水を海洋放出した日本に対して、中国では厳しい目をむける報道が目立ったが、
中国から観光客が殺到する実態が報じられると、日本国内からは疑問の声があがった。

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 「北京から東京にむかう便がほぼ満席」
「日本は海外旅行先でいちばん人気」
「日本行きのカウンター前にはおおくの中国人旅行客のすがた」…。

日本を訪れようとする中国人の様子をぞくぞくと28日から29日にかけて各メディアが報じると、
ネット上では複雑な声がつぎつぎとあがった。
 処理水海洋放出をめぐっては、国際原子力機関(IAEA)の総会で日中間の激しい応酬がみられたり、
8月には中国とみられる迷惑電話があいつぐ騒ぎさえあったため
「日本の海水は汚染されてるんじゃなかったんかい」
「さんざん処理水に文句言ってたのに」
「処理水騒ぎとはなんなの?」
と世間の印象と実態の差に困惑する声がめだった。

 また
「処理水の問題なんて一般人はあまり関係ない」
「中国メディアが勝手にさわいでるだけで、印象操作」
「民間の動きは従来、政府筋と関係なく独自のメカニズムによって前進されることがおおい」
といった冷静な指摘もみられた。(写真はAP)

https://www.chunichi.co.jp/article/778717?rct=societynews